シミ、美白
2019/11/15
今まで知らなかった!顔のたるみの原因は紫外線?
「最近なんだか、顔がたるんできた」「同年代の友達と写真を撮ると自分だけ老けて見える」「ほうれい線が目立つようになってきた」「顔の輪郭がぼやけて大きくなった気がする」「毛穴がやけに目立つようになってお化粧では隠せない!!」
など感じることはありませんか?
もしかしたらそれは、“顔のたるみ”のサインかもしれません。
“顔のたるみ”と聞いて何が要因なのかなと考えたことはありますか?
“顔のたるみ”はただ単に年齢を重ねたから生じるものではなく、いくつかもの要因が積み重なって現れるのです。
では、そのたるみの要因は何なのか?美容クリニックの情報を交えて原因と対策法をお教えします。
肌弾力の低下
まず、顔のたるみの要因としてあげられるものが“肌の弾力(ハリ)の低下”です。
私たちの肌の真皮層には、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの成分があり、肌の弾力はこれらの成分が適切な構造で十分に存在することで保たれています。
これらの成分が減少すると皮膚を支えられるだけの肌の弾力がなくなり、皮膚が垂れてしまい、
顔のたるみが生じてしまうのです。
生まれたての赤ちゃんの肌はハリがあり、瑞々しいのは、真皮層にコラーゲンやエラスチン・ヒアルロン酸が多いためです。
しかしコラーゲンやエラスチンを生成するはたらきが徐々に衰えて、減少・劣化をしていき、
40代の方のヒアルロン酸は赤ちゃんの量の約半分程度になっていると言われています。肌の弾力を保つためにはコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸をできるだけ減少させないようにすることがとても重要になります。
では私たちが日常生活を送る上でなにを気を付ければ良いのでしょうか?
紫外線
「紫外線=日焼け・しみ」という印象を持たれがちですが、実はそれだけではありません。
“光老化”ということばをご存知ですか?
たるみやしわ、しみが紫外線によって引き起こされることをさします。紫外線は波長の長さによって紫外線A波(UVA)・紫外線B波(UVB)・紫外線C波(UVC)の3つに分かれています。
“紫外線A波”
地表に届く全紫外線のうち約95%を占める、波長が長い紫外線です。
私たちが浴びた紫外線A波の約20~30%は真皮層にまで到達し、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などを生成する“線維芽細胞”を損傷させるなどの影響を与えます。その結果、肌は弾力を失いしわやたるみの要因の一つとなり、更に、メラニン色素の合成を促進させるのでしみの要因にもなります。
“紫外線B波”
地表に届く全紫外線のうち約5%を占めています。
主に肌の表面で吸収されるため真皮層にまで達することはありませんが、紫外線A波よりも強いエネルギーを持つことが特徴です。表皮の細胞を損傷させ火傷のような炎症を引き起こしたり、メラニン色素が沈着して肌が褐色になったり、しみやそばかすの要因にもなります。
“紫外線C波”
オゾン層に吸収されるため、地表の私たちに届くことはありません。
紫外線は夏だけではなく一年中降り注いでいます。
また紫外線A波は雲や窓ガラスも通り抜ける性質をもっているので、曇りの日や室内で過ごす日にも注意が必要です。
紫外線対策に欠かせない日焼け止めクリームなどは朝塗って終了ではなく、こまめに塗り直すこと、またムラなく塗ることが重要です。
乾燥
肌が乾燥すると角質層のバリア機能が低下し、紫外線や摩擦などの悪影響を与えるものの刺激をダイレクトに受けてしまうようになります。その結果、よりコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸の減少しやすい状態になり、肌の弾力をより失うことに繋がります。また乾燥が進むと肌のターンオーバーが乱れるため、たるみだけではなく、しわ・しみ・キメの粗さ・ニキビなど他の肌トラブルも引き起こしやすいようになります。
生活習慣
生活習慣もたるみに関係があります。
睡眠不足によって成長ホルモンの分泌が減ってしまったり、
ダイエットや不規則な生活により栄養バランスが悪い食生活を送っていると、
線維芽細胞に十分な栄養がいきわたらず、肌のハリや弾力が失われてしまうからです。
またタバコは「百害あって一利なし」とよく言われるとおり肌には大敵です。
タバコにはニコチンやタールなどの有害物質が含まれており、これらは活性酸素のもとになります。
活性酸素はコラーゲンやエラスチンにダメージを与え正常な構造を破壊し、また肌の細胞組織を傷つけ肌老化を早めます。
お酒も少量なら問題ないのですが、習慣的に毎日飲んでいたり、大量に摂取するとアルコールを分解する際に、ビタミンを消費してしまう他、細胞を作るために必要なアミノ酸が少なくなってしまう現象が起きます。
女性ホルモンはアルコールの分解を妨げるため、体内にいつまでもアルコールが残ってしまう状態になり、必然的にビタミンの消費、
アミノ酸の減少が継続してしまいます。
その結果、タバコと同様に肌の老化を進めてしまい、ハリのない、たるんだ肌になってしまうのです。
たるみは表情筋、深層筋の衰え
顔には2種類の筋肉があります。 1つは表情筋という筋肉で、目や鼻、口などといった顔を動かすのに必要な文字の通り表情を作る筋肉です。 表情筋は皮膚のすぐ下にあり、表情筋が衰えると、その上にある脂肪や皮膚を支えられなくなります。 もう一つは深層筋です。 深層筋は、骨に付いている筋肉で、表情筋の下で表情筋を支えています。 深層筋はポンプのように血液を顔全体に送り届ける役割をしていています。 深層筋が衰えると、表情筋が支えられなくなったり、肌に栄養がいきわたらなくなります。 その結果、たるみの原因になります。
たるみは猫背など姿勢の悪さからも!?
顔の筋肉は頭や首、背中と繋がっていて、猫背の様に悪い姿勢でいると、首の後ろ側が縮み、首の前部分が伸びるため、頬が下方向に引っ張られてしまいフェイスラインのたるみや二重アゴの要因になってしまいます。 長時間のパソコン作業などのデスクワーカーさんは要注意です。 椅子に座っているときの姿勢が、アゴを突き出して頬杖をついていたり、下を向いて作業をしていたりと、背中が丸くなってしまい肩こりの原因になってしまうだけではなく、 たるみの原因にもなってしまいます。
たるみにはこういった様々な要因が重なりあい、気付かないうちに症状が深刻な状態になっていることもあるので、 普段から上記のことを気を付けてたるまないよう予防することが大切です。一度たるんでしまった皮膚を日常生活の中で自然と元の状態に戻すことは、とても困難だからです。
たるみを改善できる治療法!
たるみを自力で解消することは可能なのでしょうか?
手軽にできる解消法として、顔のマッサージやエクササイズなどがSNSで話題になっていることがあります。
ただそれらは即効性があるわけではないので継続して行い続ける必要があるものがほとんどです。
また毎日行うとなると、時間も根気も必要です。
そこで現在の状態を診察し、希望に沿った施術ができる美容クリニックをオススメします。
レーザー・超音波・光治療
たるみの治療の中で最も手軽なものが、レーザー・超音波・光治療です。
HIFU・ウルセラ・ダブロ・サーマクールなどなどその種類はとても多く、機械の種類によって若干の差はありますが、肌の奥を刺激してコラーゲンやエラスチンの生成を促すもので、腫れや痛みなどのダウンタイムが少ない点が一番の共通のメリットといえるでしょう。
またお注射などが苦手な方にも好評です。
美容クリニックの施術の中では即効性に欠ける点がデメリットの一つです。
定期的に繰り返しお受け頂くことで効果を徐々に実感するもの、と考えてください。
当院で取り扱いがあるHIFUは超音波を1か所からではなく多方向から照射し、深部の1点に集中するように照射することが可能なため肌への負担を最小限に抑えます。またこの焦点の深さを変えることで、熱が伝わる組織を真皮~SMASまで選択でき、目的に合わせた効果を出すことができます。
リフトアップ
リフトアップには、余分な皮膚を切除するタイプのリフトアップと、切開せずに特殊な糸(繊維)を使用するリフトアップがあります。
切開を伴うリフトアップは、超音波治療や糸リフトと比較すると効果は大きく即効性はありますが、痛みや腫れなどのダウンタイムも大きいことが特徴です。
また切開した箇所は目立たなくなるものの傷跡が若干残ってしまいます。
糸リフトの効果やダウンタイムは超音波治療以上・切開リフト未満です。
といっても、糸リフトは徐々に進歩してきていて従来の糸リフトと比較すると、効果・持続力は高く、ダウンタイムはより小さくなってきました。
ご年齢や状態にもよりますが、重度なたるみでない限りは切開リフトではなく糸リフトでも満足できるほどの効果をご実感できるかもしれません。