突然ですが、皆さん一度はお顔のしわが気になってしまう事ってありますよね？
テレビを観ているときや、すれ違う人の顔を見て「あの人しわがない！」「ピンとしたハリのあるお肌羨ましいな。」
など、そんなふうに思うことはありませんか？
20代以降の方にとって、しわは誰し一度は気になったことがあるかと思います。
美容医療もより身近な存在となってきたものの、改善方法などどうしたらいいのかわからないと思っている方も多いですよね。
実際にやってみようと思っていても何をすればいいのか分からない方、知らないことが多く、迷われている方、もう既に治療を受けられている方にもしっかりと知識を持って治療が選択できるよう、より良いお顔のしわの改善方法をご紹介致します。

しわの種類

しわには種類があります。
・表情を作った時にできるしわ（表情じわ）
・無表情の時にもあるしわ
大きく分けるとこの2つに分かれます。
気になるしわはどちらのタイプなのか、まず自分で確認してみましょう。

1.表情じわとは？

表情を作ったときのしわと言われてもいまいちピンと来ませんよね。
例えば、
・笑ったとき目尻にカラスの足跡のようなしわ
・怒ったときや眩しくて目を細めると眉間の縦しわ
・目を見開いたときや、会話をしているときに出る額の横しわ
など表情の変化によって作られるこのようなしわを表情じわと呼んでいます。
私たちが笑ったり、怒ったりしたときなどに使われているところが表情筋です。
この表情じわは、ふとした時に気になってしまったり、年齢が上に見られたり、周りから不機嫌そうに見られたり、怒っていると勘違いされることも…。
しわを気にしている方はご自分でも一度思ったことや、周りから言われたりした経験があると思います。

2.表情じわの改善にはボトックス注射

表情じわの改善にはボトックス注射がおすすめです。
ボトックスとはボツリヌストキシンという、ボツリヌス菌から抽出されるたんぱく質の一つで、神経伝達物質を弱める作用があります。
例えば、筋肉が使われている箇所にボトックスを注射すると、筋肉を動かす指令が弱まり、筋肉がリラックスした状態になります。
そうすることで、筋肉の無駄な動きを和らげることができます。
筋肉の無駄な動きを和らげることで、表情筋でできるしわが軽減できます。
しかし、ボトックス注射に躊躇してる方のお話を伺うと、表情が固まって不自然な仕上がりになってしまうなどのマイナスイメージをお持ちの方が多い印象があります。
確かに必要以上の量を注射してしまったり、注入位置を誤ってしまうとそのようなことが起きる場合はあります。
ただ患者様お一人お一人の状態に合わせて適切な注入量・注入箇所を医師が診察して施術を行うので、余程技術力がない医師にあたらない限りは心配いりません。
表情じわは放置しておくと、だんだんその場所にしわが刻まれてしまい、表情を動かさなくてもしわが刻まれていってしまいます。
しわが刻まれてしまう前に予防も兼ねてボトックス注射を早い段階から取り入れることをお勧めします。

3.無表情のときにもあるしわ

無表情とは真顔になった状態を指します。
真顔で鏡を見て気になるしわはありますか？
一番多くの方が気にされているのは、小鼻の脇から口角辺りまで伸びるほうれい線ではないでしょうか？
ほうれい線のしわによってはお顔が疲れて見えたり、老けて見られることもあります。
その他には、
・口角のしわ(マリオネットライン)
・目の下からホホのしわ(ゴルゴライン)
・目尻、目の下しわ
・額のしわ
これらのしわも残念ながら、お顔が老けて見える印象を与えてしまう要因になります。

1.しわが刻まれる要因とは？

では、どうしてしわが刻まれてしまうのでしょうか？
まずは、しわができる仕組みを知って早い段階で予防も行いましょう。
一般的にしわの原因は、皮膚の老化と言われますが、皮膚の老化とは一体なぜ起きてしまうのでしょうか？
お肌の奥に真皮層というコラーゲンや弾力繊維(エラスチン)などがあります。
真皮層はお肌のハリや弾力を維持しています。
しかし、加齢によりコラーゲンやエラスチンの量が減少したり変性することで、肌のハリや弾力が失われてしまいます。
加齢だけでなく、一つの原因として考えられるのが、紫外線です。
「紫外線＝日焼け」と思われがちですが、それだけでなく紫外線による光老化を引き起こします。
身体は普段衣服で覆われているので、光老化の度合いは低くなりますが、お顔は常に露出されているため、紫外線を直接受けることが多く、知らぬ間に光老化が進行してしまいしわが目立ってしまいます。
通常健康的な真皮層では、コラーゲンが集まってしっかりと束を作り、その間をエラスチンがゴムのバネのように張り巡らされています。
ですが、紫外線を吸収することで集まっていたコラーゲンやエラスチンは切断されたり、変性されてしまい皮膚が弾力を失ってしまいしわとなってしまうのです。
紫外線は年齢問わず誰でも浴びていますよね。
子供の頃は再生能力が高いためダメージを受けたとしても次々と新しい細胞が作られますが、年齢を重ねたお肌は再生能力が低下し、段々衰えてしまうため年齢と共にしわが増えてしまいます。
また乾燥もしわの要因のひとつです。
お肌が水分を失い乾燥することで表面に細かいしわができてしまうこともあります。
ではこのしわをどのように改善すればいいのでしょうか？
その方の状態やご希望によって最適な施術方法は異なります。

2.既に刻まれてしまったしわを改善

既に刻まれているしわに対しては、そのしわになっている溝を埋めてることで一時的にしわを目立たなくしたり、コラーゲンを新たに生成することで、ハリや弾力を回復させてしわを改善する方法などがあります。

・ヒアルロン酸
一度は耳にしたことがあるとてもポピュラーな施術がヒアルロン酸注入です。
ヒアルロン酸とは、皮膚や関節などヒトの身体をつくる細胞内にある保湿、弾力成分です。
そのヒアルロン酸を気になる箇所に注入することで一時的にハリを出してしわを目立たなくしてくれます。
その場ですぐに目立たなくすることができるので即効性を求められる方におすすめの施術となります。
ただ、ヒアルロン酸は徐々に吸収されてしまいます。
ヒアルロン酸の種類によって異なりますが、短いもので1ヶ月、長いもので1年程の持続効果があります。
良い状態を維持するには、一定期間の継続が必要となります。
また、ヒアルロン酸を注入したことで一時的にカモフラージュしているだけなので、しわそのものを根本的に改善しているとはいえません。

・血小板療法(ＰＲＰ療法)
血小板療法とは、自分の血液を利用して衰えてしまった皮膚の再生を促す施術です。
まず、自分の血液を採血し遠心分離させることで血小板と血漿を更に抽出することができます。
血小板には成長因子(傷を治す仕組みを含む)が含まれているため、しわが気になる箇所に注入するとその箇所を成長因子が修復し、線維芽細胞の活性化やコラーゲンを生成することでハリや弾力をアップさせ若返りをさせる効果があります。
自分の血液を利用することで、アレルギー反応などが少ないため、ヒアルロン酸などの異物を体内に入れることに抵抗がある方におすすめです。
自身のコラーゲンの再生を促すことにより持続効果も期待できる施術となります。

・グロースファクター
ＦＧＦ(線維芽細胞成長因子)と呼ばれる成分を中心とした薬剤です。
グロースファクターを注入箇所は衰えた線維芽細胞が再生されることを利用し、コラーゲンの生成を促しハリや弾力が戻ることで効果が得ます。
一度の施術で効果を実感することができる方もいますが、しわの状態によっては一度の施術では思った効果が得られない方もいます。
その場合何度か繰り返すことが必要となります。
ヒアルロン酸のように吸収されたら終わりのものとは異なり、根本的な治療となるためより、自然な仕上がりや持続効果を求めている方におすすめの施術です。
1ヶ月程かけて徐々にコラーゲンが作られていくので、即効性においてはヒアルロン酸に劣ってしまいます。

・サーモン(PDRN)注射
DNAを分解することでできるPDRN(ポリデオキシリボヌクレオチド)という物質です。
肌自身の再生能力を引き上げる効果があり、人体のDNAに近いサーモンのPDRNを使用しています。
成長因子の生成を助けるPDRNや細胞外マトリックス物質などが、線維芽細胞を刺激し細胞を活性化することで、肌のハリや弾力の元となるコラーゲンやエラスチンの生成を促し、ハリや弾力のある肌へ導きます。
サーモン注射も根本的な若返りが可能となり、ある程度再生すると持続の効果があります。
しかし、効果には個人差があるため何度か繰り返す必要もあります。
グロースファクター同様サーモン注射も根本的な若返り、持続の効果を求める方におすすめの施術です。

・ベビーコラーゲン(ヒューマンコラーゲン)
ベビーコラーゲンとはヒト由来のコラーゲンです。
ハリや弾力が低下してしわが目立つ箇所にコラーゲンを補充することで、ハリや弾力を保つことができます。
また、再生効果もあるため繰り返すことで長持ちしやすくなるため、持続を求めている方に効果的です。
牛や豚由来のコラーゲンとは異なり、ヒト由来のためアレルギー反応は現在1件も報告されていません。

他にもリジュランや臍帯血再生因子療法などなど使用する薬剤の種類は多くあります。
それぞれのメリット・デメリットを理解した上で施術が受けられるためにもカウンセリングはとても大切です。