医師監修の最新美容コラム 美人サプリ医師監修の最新美容コラム 美人サプリ

プチ整形

2020/01/06

意外と知らない?!魅力は涙袋で引き出せる!!

#パッチリ目#ヒアルロン酸#涙袋

みなさまは「涙袋」にどんなイメージをお持ちですか?

エイジング世代にとっては、「若い子が好きなやつ」「流行顔」「クマっぽい」など、あまり良いイメージがない方もいらっしゃるかもしれません。
しかしそれは先入観や思い込みで、実は「涙袋」にはあまりみなさんが知らない、ティーン世代だけでなくエイジング世代にとっても、たくさんメリットがあるのです。
確かに「涙袋メイク」「涙袋コスメ」などの宣伝文句である「涙袋がある=モテる」というのはとても単純で、説得力がないように感じると思います。
しかしこの方程式は決して大げさではありません。

涙袋メイクなどは少し前に話題・流行にはなりましたが、その後の現在では定番化しています。
元々涙袋がぷっくりしている方はいますし、実際テレビや雑誌で多く見かける人気の俳優さんやモデルさんには、実は涙袋がある人が老若男女問わずに多いことは事実です。
モテる・好印象な雰囲気や容姿は一般的に「笑顔」「優しそう」「元気そう」などといったものがあげられます。
第一印象は目元で約90%が決まると言われているので、目元が好印象であれば印象も良くなり、少なくとも悪くはならないはずです。

実は涙袋が好印象な目元になる手助けをしています。
また涙袋は目を大きく見せるだけでなく、若返り効果があったりなどたくさんのメリットがあるため、近年ではヒアルロン酸で涙袋を作ったり、整えたりする施術が一般的になってきました。
ここでは涙袋のメリットから施術方法まで詳しく解説致します。

そもそも涙袋ってなんなのか?

涙袋とは、主に目の開閉に関与している「眼輪筋(がんりんきん)」という筋肉の輪郭です。
眼輪筋は目の周りをぐるっとドーナッツ状に囲っています。

無表情でも涙袋がある方もいらっしゃいますが、笑ったり、目を細めたりすると涙袋がぷっくりと出現したり、元々ある方はより強調されます。
それはその動作が眼輪筋を使っているものなので、二の腕の筋肉と同じように力をいれると盛り上がるためです。
言わば力こぶですね。

この筋肉の大きさや位置、目の周りの皮膚の厚さには個人差があるので、涙袋の状態に差が出てきます。
眼輪筋が大きく前の方にあり、皮膚が薄い方はより涙袋がしっかりと見られます。

最近、「涙袋体操」や「涙袋マッサージ」など、ネットで見かけるようになりましたが、これはこの眼輪筋を鍛えるというものです。
しかし、自力で涙袋を育て上げるには他の筋肉同様限界もありますし、目とのバランスを考慮したり、理想の涙袋を得ることは難しいです。
また色素沈着やしわを増やすリスクもあります。

そのために手軽に行え、すぐに理想を叶えられるヒアルロン酸注入による涙袋形成が人気になってきました。

涙袋でパッチリ!目が大きく見える!!

「涙袋が欲しい」と思うきっかけの中で「お目元を大きく見せたい!」と思う方は多いです。
もちろん目自体が大きくなっている訳ではありません。
ではなぜ大きく見えるのでしょう?
実は2つの要因があります。

1つ目は
涙袋があることによって、涙袋の下の縁まで目の存在感を感じ、眼の縦幅が広がったように見えるためです。
縦幅が広がるとまるみを帯びたくりっとしたパッチリした目の印象になります。
線のような細い目の方でも涙袋があるとまるい印象に近付き、結果涙袋がない方より目が大きく見えるのです。

2つ目は
涙袋があることによって、陰影がハッキリする、つまり3D効果です。
一重の方より、二重の方が目が大きな印象というのは周知の事実ですよね。
その理由の一つは一重の方が二重にすると、瞼の二重のラインが食い込んでいる箇所、そのラインの外側の食い込んでいない箇所との奥行の差が生まれるからです。
これと涙袋の効果は同じ原理で、涙袋の下の影と涙袋の最も高くふっくらしている部分で立体感を強調しています。
私たち日本人をはじめとした東洋人は顔が比較的平面的な人種なので、元々陰影のハッキリした西洋人と比べると、この3D効果は大きく反映されます。

この2つのおかげで目が大きく見えるわけです。
ただし、涙袋が大きければ大きい程、目が大きく見えるわけではありません。
存分にデカ目効果を発揮させるのに最も重要なことは、元々の目の大きさや形とのバランスです。
つまり理想の涙袋のボリュームは十人十色なのです。
この症例写真をご覧ください。ヒアルロン酸で涙袋を作りました。

涙袋症例

並べると目の大きさは変わっていないことが分かるかと思いますが、なんだか目がまるく大きくなったような印象を受けませんか?

涙袋で小顔効果!!

「涙袋でなぜ小顔に?」「関係なさそう」‥‥と思いますよね。
上記で目の大きさは変わらないのに、涙袋が大きな印象の目にすることはご説明しました。
今回も顔の大きさが変わるわけではありません。
これは比率の問題です。

目が大きな印象を受けると、顔の中で目が占める割合が大きくなり、目以外の場所が占める割合が小さく見えます。
当然ですが、顔には目以外の箇所、鼻・唇・額・アゴなどがあり、その中で一番の面積を占めるものはホホです。
しかもホホは目・涙袋の真下なので影響を大きく受けます。

ホホから下の部分の面積が小さく見えるため小顔効果に繋がります。
また逆に言えば、小顔効果のある施術(エラのボトックス,BNLS,Aスレッドetc…)を受ければ目が大きな印象になると言えます。
涙袋形成と小顔術はそういった相乗効果があるので同時にお受けになる方も多いです。
“とにかく眼を大きく!とにかく顔を小さく!”いろんな施術を組み合わせた方がこちら。

涙袋で笑顔がかわいくなる?!

いくら口角が上がっていても、「なんだか目が笑ってないんだよなぁ‥‥」なんて感じたことはありませんか?
写真の撮影や作り笑顔ではなく、日常で笑顔になると目が細くなりますよね。
その目の動きに合わせてぷっくりと盛り上がる涙袋は笑顔の目元を強調させてくれます。
上記でもお伝えしたとおり、私たちはその人の印象を約90%を目で判断しているので、涙袋は笑顔の魅力をより引き立ててくれたり、目つきが悪くてお悩みの方はそれを緩和させてくれます。

別名ホルモンタンク?!

涙袋が「ホルモンタンク」「フェロモンタンク」などと呼ばれているのはご存知ですか?
なぜそのように呼ばれているのでしょうか?
これは手相のように、人の顔を見て占う人相学(顔相学)に関係しています。

人相学においても涙袋は「涙堂」と呼び、「涙袋は良縁や子宝に恵まれる」「体力があり健康」と解釈されているため、性的な魅力を引き出す「女性ホルモン(男性ホルモン)」や「フェロモン」と関連付けさせてそう呼ばれるようになりました。

このような解釈になったのは、無意識に惹かれたり好感をもつ異性の特徴に涙袋を持つ人が多いからではないか、と言われています。
もちろん4000年以上の歴史がある人相学なので諸説ありますが、女性的な魅力を際立たせるということが、こんな昔から言われているのであれば「涙袋がある=モテる」といった現在の潮流も強ち間違いではないのかもしれません。

涙袋で優しく近付きやすい印象に!!

別に怒っていないのに、特に体調不良でもないのに周囲に「怒っている?」「体調悪いの?」と言われたりした、元々つり目で目が細い方はいらっしゃいませんか?

つり目とたれ目は正反対の目ではありますが、まず断言しておきたいのは、「つり目の方=悪い」というわけではありませんし、「たれ目の方=良い」というわけでもありません。
つり目の方の一般的な印象は「キリッとしている」「クール」「キレイ系」「知的」といったプラスの面と、「きつそう」「怖そう」といったマイナスの面を併せ持っています。

一方、たれ目の方の一般的な印象は「優しそう」「可愛らしい」「癒し系」「守ってあげたくなる」といったプラスの面を持つ反面、「気が弱そう」「頼りない」といったマイナスの面も持っています。
つまりどちらの目の形もそれぞれの魅力を持っています。

ただ「近付きやすいのはどちらか?」というと、たれ目の方の方が優勢ではあります。
涙袋=たれ目にする、というわけではありませんが、下の症例写真のように目頭から涙袋の影が下方向へ出現するので、目尻に向かって下がったような印象になるので、少したれ目な印象に近づくことがあります。

涙袋で若く見える!!

涙袋があると可愛らしい柔らかい印象になることはわかって頂けたかと思います。
涙袋は目の印象を少し幼くさせる効果があるので、同じような目元の方でも涙袋があった方が若い印象になります。
これだけでも「若返り効果」と言っても良いかもしれません。

元々涙袋がない方がヒアルロン酸による涙袋形成をすると、それだけでなくもう一つうれしいことがあります。
30代頃になると法令線と並んで気になり始めるものが、目の周りのしわ。
目元の皮膚はかなり薄い箇所であるため、しわができやすく、目立ちやすいことが特徴です。

他の箇所がいくら若々しくても目元のしわや痩せてしまったことにより、実年齢よりも老けて見えてしまうことがあります。
そこで、涙袋をヒアルロン酸で作ると、可愛らしい印象に仕上がるだけでなく、目の下のしわをカバーしながら注入をすることができます。

涙袋で印象的な目元へ!!

涙袋があることによって、眼が明るく見えることです。
涙袋の最もふっくらしている部分はハイライト効果を持ち目元を明るく見せることができます。

人間は暗いところよりも明るいところに魅かれる性質を持っているので、自然と目を見てしまいます。
上記であげたような明るく素敵な目元の印象をより目立たせることで、その人自身の印象を強く残すことに繋がります。
その印象がプラスのものであれば、より好印象を相手に残すことができるのです。

美しい涙袋を手に入れるには?

上記で涙袋があるメリットをお伝えしましたが、いかがでしょうか?
もし涙袋に対してマイナスなイメージの方が、少しでも涙袋に魅力を感じてくださっていたらうれしいです。

「でも涙袋をどう作ればいいんだろう」「腫れや痛みは?」「まわりにバレてしまったら嫌だな‥‥」
ここからは涙袋形成の方法についてご説明いたします。

涙袋形成はヒアルロン酸注入法がベスト!!

まず涙袋形成で最もポピュラーな方法がヒアルロン酸注入法です。
ヒアルロン酸は時間と共に徐々に吸収されるのですが、「ヒアルロン酸で作った涙袋がとても気に入ったので、吸収されない永久的なもので作ってくれないか?」
と、相談されることがあります。

永久的なものや非吸収性注入物でいうと、軟骨移植やシリコン、ポリアクリルアミドやアクアミドなどが上げられますが正直なところあまりオススメはできません。
今現在の目元の状態に対してベストな涙袋を形成しているので、皮膚が薄くしわやたるみが目立ちやすい目元にある涙袋に変化がないと何十年か経った時に不自然に見えてしまう可能性があります。

上瞼がたるんでいたり、目尻にカラスの足跡のようなシワがあるのにも関わらず、涙袋がふっくらボリューミーで若々しすぎていたらアンバランスですよね?
また目の下のたるみ方と涙袋の状態によっては、実際よりもたるんで見えてしまうこともあります。
なので私は、適度な期間で吸収されて、万が一気に入らなかったら簡単に元に戻すことができるヒアルロン酸注入が最適だと考えます。

涙袋形成術(ヒアルロン酸注入)

ヒアルロン酸とは?

「名前だけは知っているけど詳しくは知らない」「化粧水とかに入っている保湿のやつ?」
「注射でいれるんでしょ?ヒザとか?」
ヒアルロン酸は聞いたことがあっても、こんなイメージの方は意外と多いです。
ヒアルロン酸とは、元々私たちの皮膚や目、関節(軟骨)、筋肉など体内のあらゆるところに
存在する物質でムコ多糖類と呼ばれるものの一つです。

ムコ多糖類の中でもヒアルロン酸は水分を保持する力がとても優れており、ヒアルロン酸1gでなんと6lの水を保持することができる程なのです。
なかなかピンとこないかもしれませんが、水を含ませたタオルやスポンジなどを想像して頂くと、このヒアルロン酸の水分保持能力が桁違いに優れていることが理解できるかと思います。
ヒアルロン酸はこの高い保水力で体内のたくさんの役割を担っており、例えば、肌に潤いや弾力を与えたり、関節の動きを滑らかにしたり、目の潤いを保ったり、体内の細胞を活性化させ栄養素の運搬機能を向上したり等々。
上げ始めたらきりが無いほどの働きがあるヒアルロン酸ですが、残念ながら加齢と共にどんどん減少していきます。

赤ちゃんの時がピークで、20代を過ぎると目に見えて減っていくのですが、その減り方はどんどん加速していく一方で、40代では赤ちゃんと比べると半分程、60代では赤ちゃんと比べると1/4程にまで減少してしまいます。
ヒアルロン酸が少なくなると、肌のハリ感も落ち乾燥肌になったり、肌だけでなく身体の様々な器官で水分調整が難しくなり老化現象が始まり、関節痛や動脈硬化などの病気を起こしやすくなっていってしまうので、美容面だけでなく、私たちの健康にはなくてはならないものなのです。

赤ちゃんの肌はぷっるぷるですし、「老化スピードはどんどん加速する」と聞いたことあるかとは思いますが、それは事実で減っていったものは補充しなくてはいつまでも減り続けていきます。
アイメイクの負担などで目元は特に年々乾燥が気になる方も多いとは思いますが、ヒアルロン酸を注入することにより保湿効果やハリ感アップも期待できるので目元へのヒアルロン酸注入が人気の理由の一つと言えます。

ヒアルロン酸注入による涙袋形成のリスク

今までたくさんのメリットばかりをお話してきました。
リスクやデメリットもしっかりご理解頂いてからお受けすることが大切ですので、一つずつご紹介していきます。

1.内出血・腫れ・むくみ

まずひとつめが注射である以上避けて通れないダウンタイムのリスクです。
同じ医師が注射をしたとしても、お一人お一人の体質や施術時の体調などにも左右されるので「絶対に」「100%」少したりとも内出血・腫れが出ないとは言い切ることができません。

2.痛み

上記のダウンタイムと同じように、注射なので痛みはゼロではありません。
ただ痛みの感じ方は個人差がありますので、全く同じ条件での施術でも、痛い方は痛いですし、痛くないと思う方もいらっしゃいます。
最初のチクッとした痛みや、ヒアルロン酸注入の際の入ってくる嫌な感じがありますが、いずれも我慢できないレベルの痛みではないと思います。

3.しこり

ヒアルロン酸が何年も何年も硬く残っている、なんて聞いたことはありませんか?
本来吸収されるヒアルロン酸がしこりになって残ってしまう現象のことをさします。
どんなヒアルロン酸でもしこりになってしまうリスクはゼロではありませんが、ヒアルロン酸の種類や注入の仕方によってしこりになるリスクは大きく異なります。
「吸収されずに残ってくれるなんてラッキー!」
‥‥なんて単純なことではなく、注入したヒアルロン酸全てが残るわけではないので、不自然な凹凸と硬さがあり特に目元は皮膚が薄い箇所なので目立ちやすいです。
しこりになった場合はご希望や医師の診察により、ほとんどの場合は注射で溶かすことができます。

4.チンダル現象

チンダル現象とはイギリスの物理学者ジョン・ティンダルによって発見された物理化学現象のひとつですが、簡単に言うと、光の散乱です。
これはヒアルロン酸の種類にもよりますが、注入する層が浅過ぎてしまうと引き起こってしまう現象で、ヒアルロン酸が青っぽく透けたように見えてクマのような仕上がりになってしまいます。
これもしこりの場合と同じように、状態によってはヒアルロン酸を注射で溶かすことで解消されます。

5.血行障害

ヒアルロン酸のリスクの中で最も避けなくてはいけないのが血行障害です。
私たちヒトの身体では動脈で血液を運び静脈・リンパ管を通って戻っていきます。
主に細い動脈にヒアルロン酸を誤って注入してしまうと、ヒアルロン酸が詰まり血行障害を引き起こすことがあり、その動脈が運ぶはずだった先の組織には血液が行き届かなくなり、血行不全の状態になってしまいます。
軽度の場合は皮膚表面の皮剥け程度で終わることありますが、ひどい状態だと皮膚が壊死したり、場合によっては失明にまで至ることもあります。

6.アレルギー

極稀にアレルギー反応を引き起こすことがあります。
ヒアルロン酸の施術で起こるアレルギーの内、主に多いのは2つのケースです。

1つめは、ヒアルロン酸そのものではなく、注入のために混ぜられている麻酔などヒアルロン酸以外の物質にアレルギー反応を示すこと。
もう1つは、ヒアルロン酸にアレルギー反応を起こしてしまうケースです。

「元々体内にある物質なのになんでアレルギーが?」と思うかもしれません。
注入したヒアルロン酸と元々体内にあるヒアルロン酸とは非常に細かい部分で分子構造が異なっており、自身の免疫システムがそれを異物として認識し過剰反応するケースです。
この免疫システムによる過剰反応が起こる確率は、0.0012%程と言われているのでかなりのレアケースです。
もしアレルギー反応が起きたら直ちに溶かすなどの対処が必要となります。

7.不自然な仕上がり・理想とは異なる仕上がり

どれだけ安全に施術を行おうとも、不自然になってしまったら意味がありません。
この「不自然な仕上がり、理想と異なる仕上がり」をリスクに加えたかというと、医師のセンスや技術に差があることは否定できないからです。
目や顔全てが完全に左右対称な人間はいません。

ただ左右差が少ない方が美人です。
その左右差を考慮し、より左右差を感じないように涙袋を形成していかなくてはなりません。
しかしその過程で、なだらかな自然な曲線・ボリュームを作れなかったり、注入しすぎてしまったりして不自然な仕上がりにしてしまう医師も存在します。
またこれを回避したい未熟な医師は、理想的な涙袋の大きさ・形は様々にも関わらず、医師自身の好みや、経験不足から患者様のご要望をしっかりとくみ取れない場合もあります。

クリニック選び・医師選びが一番大事

ヒアルロン酸の施術だけでなく、美容医療で全ての患者様が望んでいることは「安全で且つ美しい仕上がりを得る」という当たり前のことです。
この当たり前のことはもちろん、安全性を向上させたり、仕上がりを美しくさせるためにはなにが必要なのかお話します。

1.安全性向上

上記でリスクについてお話しましたのでそれに沿ってご説明致します。
ダウンタイムや痛みについては、注射で行う以上、全員どの患者様に対してもこれらがゼロというのは体質もありますので難しいです。
でも限りなくゼロに近づけることは可能です。

注射をする際に負担が少なければ少ないほど、ダウンタイムや痛みも少なくなります。
では負担を少なくするにはなにが必要なのか。
まずはヒアルロン酸注入に適しているという意味で可能な限り細い鈍針です。
当然ですが太い針よりも細い針の方が負担が少ないので、注入時の痛みもダウンタイムも少ないです。
その細さに加えて鈍針であるということが重要です。

みなさんが一般的に「針」と言われて想像するは、針の先端が尖っている鋭針の方だと思います。
これに対して鈍針は、針先が尖っていない針のことです。
鈍針のメリットは血管内に入りづらいということなので、上記であげたヒアルロン酸注入における一番回避したい血行障害のリスクを軽減させることが言えます。
メーカーによって「マイクロカニューレ」や「マジックニードル」など呼び方は異なります。
しかしこれらの細い鈍針を使用したからと言って、絶対痛くなかったり、100%血行障害がでないわけではありません。
最もダウンタイム・痛み・血行障害のリスクを軽減することに大切なことは、アレルギー反応などがでないか皮膚の状態をしっかり診ながら細い鈍針を用いて、ベストな涙袋に仕上がるよう少量ずつ注入していく医師の腕です。

涙袋を作る上でベストな位置まで針の先端を確実に運び、注入・移動するスピードにも細心の注意を払います。
針を刺した後に注入する箇所を探すために針を動かされたり、無駄な躊躇をされたらいくら極細の鈍針を使用したところで、ダウンタイムも痛みも大きく出てしまいます。
それらの医療器具が揃っていて、医師が経験豊富で技術が高いクリニックを選べば鬼に金棒です。
またこの細い鈍針がヒアルロン酸の料金に元々含まれているクリニックもありますが、クリニックによっては別途料金がかかるところもあるので予約時問い合わせてみると良いでしょう。

それでも「痛みに弱い」「注射が苦手」「初めてで緊張している」という方は表面麻酔や笑気麻酔などを使用できるクリニックもあります。
これらは使わない方も多いので、麻酔代は別途設定してるクリニックが多いと思います。
ヒアルロン酸注入で使用するレベルの麻酔は¥3,000~¥7,500くらいが相場の比較的安価なので、不安であれば遠慮せずに麻酔使用希望の旨を申告しましょう。

2.美しい仕上がりを得る

安全であることが大前提で、せっかく美容医療を受けるわけですから美しくならなければ無意味です。
しこりのリスクはヒアルロン酸の種類によっても差が出てきますが、これは言うまでもなく医師の技術やセンスに一番大きく左右され、カウンセリング(診察)の段階からその差は現れてきます。
ご本人の希望をしっかりと聞いた上で、それが似合うのか不自然にならないのか見極めなくては、ベストな涙袋は形成できるはずがないからです。
この時点で経験不足やセンスがなかったり、医師自身の好みや固定観念があると、ご本人の希望と相違してしまう可能性大です。

それをもしカウンセリング(診察)で感じたら施術はせずに帰った方がいいです。
いろんな涙袋を美しく作れる高い技術をもつ医師を見つけるには、各クリニックのホームページやブログなどのSNSはとても良い判断材料になると思います。
いくら症例数が多くても、どの症例も同じような涙袋ばかりでは、オーダーメイドで涙袋形成できる医師とは言えません。

症例写真は必ずBefore/Afterがあるはずなのでしっかりめに涙袋を作られている方から、マイルドに控えめに涙袋を作られている方まで、幅広い施術結果を載せているクリニックを選んで頂くことが、良いクリニック・良い医師に巡り合える方法のひとつの手段になります。
医師が仕上がりの涙袋をしっかりイメージができたら、その方の皮膚の厚さなどに合わせて施術を行います。
ここで場数を踏んでおらず注入の仕方にムラや躊躇があったり、ベストな深さにヒアルロン酸を注入できていないと、しこりやチンダル現象が起こってしまうリスクが上がるだけでなく、仕上がりも美しいものにはなりません。

また施術中や施術後、仕上がりを鏡を持って、医師と確認する時間を必ず設けないクリニックはやめておいた方がいいです。
医師が自信をもってキレイな仕上がりに作れたのなら見せて確認できますが、そうでなければそれができません。
ほんのわずかなヒアルロン酸の量でも仕上がりに差が出てくるので、良質なクリニックはある程度少しずつ注入するごとに鏡を見せてくれるはずです。

「今このような状態なんですが、もう少し注入しましょうか?」
「もう少し目頭側にボリュームを出した方がより整うと思いますが、いかがですか?」
こんな風に患者様ご本人と医師とで相互確認はとても大切です。
そこでは遠慮せずに自分の意志を伝えましょう。
そんな時、「もっとボリュームを出したいけど、追加したら料金がかかるのではないか?」と心配して仕上がりに妥協するのはもったいないと思います。

「そんなこと言っても料金が心配‥‥」
そんな方にはヒアルロン酸の注入量によって料金が決められているクリニックよりも、箇所ごとで料金が定められているクリニックをオススメ致します。
箇所ごとに料金を設定しているクリニックのほとんどは注入量は関係なく、患者様が希望し、且つ皮膚の余裕があり不自然にならなければ患者様にとって、理想の仕上がりになるまで追加料金は発生せずに注入してくれるはずです。

しかし施術後日にちが経ってしまうとヒアルロン酸の吸収も始まっているため、クリニックによっては無料での再注入は難しい場合があります。
だからこそ後悔しないためにもその場でハッキリ申告しましょう。
美容医療に携わる医師は患者様がより満足して頂くことがなによりも嬉しいことなので嫌な顔なんてするわけもなく、患者様がご要望を伝えてくれた方がありがたいのです。

涙袋のまとめポイント!

・ヒアルロン酸による涙袋形成にはメリットがたくさんあるが、リスクもしっかり理解した上で施術に臨む。
・涙袋に適している良質なヒアルロン酸や針など医療機器が充実しているクリニックを選ぶ。
・一番肝心な施術者(医師)の技術や相性をしっかり見定める。
・針代やヒアルロン酸の料金の設定の仕方が良心的なのか確認する。
・自分の理想や意志を遠慮せずに医師に伝える。

まとめると上記の5つがポイントになります。
せっかくキレイになりたくて美容医療を受診するわけですから、ベストな涙袋を手に入れましょう。

この記事の監修医師

山田哲雄 医師

医療法人社団 永 代表 A CLINIC 統括院長
山田哲雄 医師
・日本美容外科専門医(JSAS)
・日本美容外科学会会員(JSAS)
・日本美容皮膚科学会会員
・国際抗老化再生医療学会会員
・日本肝臓学会会員