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シミ、美白

2020/04/16

メイク崩れの原因と解決方法とは?

#メイク崩れ#乾燥#汗#皮脂

「メイクがいつも崩れやすい」
「しっかりとメイクしたはずなのに、すぐよれてしまう」
「毛穴落ちしして、毛穴が余計に目立ってしまう」
「ほうれい線や目元のシワにファンデーションが溜まりやすい」
「化粧品を変えても変えても崩れる」
「加齢とともにメイク崩れがしやすくなった」
「すぐにテカってしまう」

こんなお悩みを抱えていたり、また既に諦めてしまっている方はいませんか?
仕事中など、頻繁にメイク直しをすることは難しいですよね。
メイク崩れを防ぐためには、まずメイク崩れが起こる原因を知ることが大切です。

メイク崩れの原因

①皮脂が多い
皮脂は肌の水分が蒸発してしまうことを防ぎ、また汗や肌の水分と混ざり合って「皮脂膜」を作っています。
それにより乾燥を防ぎ、紫外線やハウスダストなどの異物をはじめとした刺激から皮膚や毛髪を保護する役割があります。
肌のバリア機能を正常に保つためにも不可欠な”皮脂”ですが、過剰に分泌されると化粧品に含まれている油性成分を溶かしメイク崩れを引き起こす原因となってしまいます。
またメイクをする前に、必要以上に皮脂が肌にある状態ですとメイクの密着力を弱くしてしまうので簡単にメイク崩れしてしまいます。
個人差はありますが、皮脂は20代前半を過ぎた頃から徐々に減少する傾向にあると言われています。
しかし睡眠不足や偏った食生活、ストレス等が原因でホルモンバランスが乱れると、20代半ばを過ぎても皮脂が過剰に分泌されてしまうことがあります。
皮脂そのものは決して悪いものではなく、適切な分泌量である必要があります。

②汗
汗は体温調整機能だけでなく、汗をかくことで体内の老廃物が排出されたり、肌の表面を弱酸性に保つことで細菌の繁殖を抑制するはたらきがあります。
身体や肌の健康には汗はかかせないものではありますが、大量に汗をかくと、汗と一緒にメイクも流れ落ちてしまいます。
また水分が奪われるため肌が乾燥する要因の一つになります。

③乾燥
冬だけでなく、エアコンや紫外線のせいで一年中私たちを悩ませる“乾燥”。
乾燥して肌がカサカサ・ゴワゴワしているとファンデーションなどのベースメイクやアイシャドウなどを塗っても、うまく密着しません。
すると均一な厚さで塗ることが難しく、厚ぼったく付いている部分から崩れやすくなってしまうのです。
更にヒビ割れをしたり、ファンデーションなどがほうれい線や目元のシワに溜まりやすく、シワが余計に目立つ要因にもなります。
また上記で記したとおり、皮脂膜を作るには肌の水分が必要です。
しかし乾燥して混ざるための水分が不足していると、皮脂だけが目立つためテカリやメイク崩れの原因になってしまいます。
バリア機能を正常に維持することが難しくなり、より乾燥しダメージを受けやすくなります。
その結果肌荒れしやすくなり、メイクのりが悪くなる傾向があります。

④肌質と化粧品との相性・なじませ不足
肌質は一人一人異なるので、それぞれに合ったメイクアイテムを選ぶ必要があります。
例えば乾燥肌の方が「マット肌な仕上がり」というキャッチコピーだけを見てベースメイクを選び、それが脂性肌向けの皮脂を強力に抑えるものだったとしたら、乾燥に拍車がかかりメイクが崩れやすく、メイクのりも悪くなります。
もちろん仕上げたいイメージは大事ですが、下地やファンデーションなどは肌の皮脂・水分量などをはじめとした肌質に合わせて選ぶことを優先とした方が結果的にキレイな仕上がりとなります。
また肌にスキンケアが十分に馴染んでいないうちにメイクを始めてしまうと、せっかく肌質に合ったメイクアイテムを使っていても無駄に終わります。
なぜならば浮いている脂分や水分が、メイクと肌が密着することを防いでしまい、メイクのりもメイクもちも悪くしてしまうからです。

自分でできるメイク崩れ予防

メイク崩れを防ぐ方法は原因によって様々です。
皮脂・水分量に合わせたメイクアイテムを使うことはもちろんですが、より正常値でいられるようにスキンケアも肌質に合わせましょう。

またスキンケアの際に肌を擦り過ぎてはいませんか?
化粧水がまだ浸透しきっていないのに、次のステップに進んでいませんか?
UV対策は自信をもってバッチリしていると言えますか?
クレンジング・洗顔・化粧水・美容液・乳液・クリーム・日焼け止めなど肌質に合うものをせっかく使っていても、正しいスキンケア方法を行っていなければ「効果が半減」どころか「逆効果」にもなりえます。
素肌を美しく健康に保つことは、メイク崩れの予防にも繋がります。

日中は仕事等もありますし、ケアをするにしても限界がありますよね。
例えばデスクワークの方はエアコンによるダメージを防ぐために、加湿器を使用したり、メイク直しの際に肌質に合ったミスト化粧水で水分補給をするなどがオススメです。
また肌の箇所によって乾燥していたり皮脂が多かったりなどの所謂混合肌の方は、顔全体を整えた後、Tゾーンなど皮脂が気になる箇所のみに皮脂抑制タイプの部分用下地を試してみてもいいかもしれません。

他にも、
・肌質に合った化粧品・基礎化粧品を使用する。
・正しいスキンケア・メイク方法を心掛ける。
・UV対策は必ず行う。
・必ずスキンケアが肌に馴染んでから、メイクを始める。
・睡眠や食生活など規則正しい生活を心掛ける。
・ストレスをため過ぎない。
・汗をかいたら抑えるように拭き取る。
などなど、自分でできる対策はたくさんあります。
しかし、これら全てを行うことが難しい場合やなかなか改善しないこともあると思います。
特に“皮脂の過剰分泌”“乾燥”においては、元々持って生まれた肌質でもありますし、自分で行うケアには限界があります。
そこで利用して頂きたいものが、“美容医療”です。

美容クリニックで行うメイク崩れ予防

美容クリニックでは、まずカウンセリングにて実際の肌の状態を診てもらい最適な施術を案内します。
「とにかく皮脂が多い!」と自分では思っていたとしても、実は乾燥し過ぎていて皮脂が目立っている状態なのかもしれません。
美容医療は自身で行うスキンケアやエステより効果が大きいものですので、自己判断ではなくしっかりと肌の診察を受けることをオススメします。

1.皮脂の過剰分泌にはマイクロボトックス

皮脂が必要以上に出てしまう方、脂性肌の方には“マイクロボトックス”がオススメです。
“マイクロボトックス”とは、眉間や目元の表情じわの予防などで知られているあのボトックス注射を、皮膚の浅い層に打つ施術です。
表情じわ予防としてボトックス注射が有効であるのは、脳から神経を通して送られる「筋肉を動かせ」という指令が抑制されるためです。
ボトックスを打った箇所の筋肉の動きが抑えられる結果、表情じわを防ぐことができます。
マイクロボトックスはこれを応用し「皮脂を出せ」という指令を抑制します。
皮脂の分泌量が減少することによって、毛穴を小さくしたり、ニキビ治療・予防したりなど美肌効果として人気がある治療です。
鼻のみ・ホホのみ・口の上のみなど特定の箇所のみへの治療を希望する方は、医師が注射でピンポイントに施術します。
顔全体が気になる方は、水光注射の機械を用いて顔全体に均一に看護師が施術を行います。
個人差はありますが、施術の2,3日~1週間程かけて徐々に効果があらわれ、4〜6ヶ月ほど持続します。

2.乾燥にはエレクトロポレーション

自身でいくらスキンケアをがんばっても、その成分はなかなか肌の奥にまでは届きません。
そこでエレクトロポレーションという機械を使用し、有効成分をしっかりと肌の奥深くまで浸透させる施術をオススメします。
エレクトロポレーションは電気の力(電気穿孔法)を利用し、肌の細胞膜に隙間を作り有効成分を導入するので、従来のイオン導入では分子が大き過ぎて入り込めない成分でさえも、しっかりと取り込むことができます。
その導入効果はイオン導入の約20倍と言われています。
また温度調節機能が備わっているため、導入時に肌を一時的に冷やし血管を収縮させます。
そうすると、私たちの身体は肌の温度を上げようと血流量を増やようはたらくので、肌に酸素や栄養が行き届き美肌に繋がります。
導入する薬液の種類はクリニックによって異なりますが、ペプチドや植物幹細胞抽出物、グロースファクター、高濃度ビタミンC、トラネキサム酸、グリシルグリシンなど様々で医療機関ならではの高濃度の薬液もあります。
どの薬液の組み合わせが最適なのか、カウンセリングで決定します。
導入系の施術は他にも高密度石膏パックがついたクールビタミントリートメントスペシャル等があります。

いかがでしたか?
他にも美容クリニックにおける肌のケアはケミカルピーリングやレーザー・超音波・光治療など様々です。
素肌が綺麗であればメイクを厚塗りする必要もなくなり、メイク崩れもより減りますよね。
ご自身で行うケアは大前提で大切ではありますが、美容クリニックの施術を併用すればより美しくメイク崩れがしにくい肌を手にすることができるでしょう。