【顔の脂肪吸引で後悔】顔がボコつく原因について医師が徹底解説!

A CLINIC横浜 院長の柴田です。
今回は顔の脂肪吸引後に顔のボコつきが起こるのかどうかについて、詳しくお話していきます。

顔の脂肪吸引をやりたいと思っている方も多いと思いますが、ネットやSNSなどで調べると「失敗した」「ボコボコになった」など目にすることもありますよね。

顔がボコボコになったらどうしよう、顔の脂肪吸引で失敗したらどうしようと気になってしまってなかなか施術ができない方もいらっしゃると思います。

今回はこの顔の脂肪吸引後にボコつきは本当に起こるのか、また起こるとしたらその原因はなにかについて、詳しく解説していきますので、「顔の脂肪吸引で失敗したくない」という方はぜひ最後までご覧ください。

柴田 貴志 医師

脂肪吸引の技術的な要因によるボコつき

まずひとつめの脂肪吸引の技術的な要因によるボコつきについて、詳しくお話していきます。

簡単に言うと脂肪吸引の技術が足りなくてボコつきが起こってしまうということですが、脂肪を吸引する際、一ヶ所だけを集中的に吸引してしまったら当然そこだけが凹みが起こってしまいます。

ただ、この技術的な要因によるボコつきが起こることはあまりありません。

もちろん医師の技術で上手下手はありますが、どの医師も脂肪を取り過ぎれば凹みが起こるというのは分かっているので、基本的にはできるだけ均一に、脂肪が多いところは多めに、脂肪が少ないところは少なめに吸引し、ある程度調整をしたりデザインすることができます。

技術的な要因で起こるボコつきはそんなにないとは言っても、ボコつきが起こるのをすべて避けられるかと言うとそうではありません。

これはどういうことかと言うと、実は脂肪吸引が結構アバウトな施術だからです。

鼻の施術のようにミリ単位で調整するといったことをできるわけではありません。
例えて言うならビーズクッションの中に掃除機を突っ込んで、ガーッと中を吸っていくようなイメージですね。

そのようなイメージで、皮膚の下にある皮下脂肪をカニューレと呼ばれる細い管で脂肪を吸引するので、結構アバウトな施術だったりします。

あとは、例えば口もとの膨らんでいる一部分をピンポイントで、多めに吸って欲しいと言われた場合、実は技術的にそれは不可能だったりします。

これはなぜかと言いますと、脂肪がどれくらい取れるのかはいくつかの要因で決まっていくのですが、まず1つめはどれくらいの陰圧(吸う力)で吸うか、2つめはカニューレの太さ、3つめはカニューレの先端の穴がどれくらいの大きさか、あとはその穴を何回くらい通るのかということで決まるからです。

1回通るのと2回通るのでは単純計算で脂肪が2倍取れるという話になります。
これは通る回数にもよりますし、あとはそこの組織の硬さにもよります。

人間の脂肪組織というものは実は、人によって硬さが全然違います。
そのため、脂肪が吸いやすい方、吸いにくい方で分けられる方が多くいらっしゃいます。
あとは脂肪を吸引する箇所によっても、多少は吸いやすさや吸いにくさはあります。

あとは、脂肪吸引を行う際は麻酔を入れてから施術を行うため、麻酔で膨らんでしまっている状態なのでどれくらい脂肪を吸えているかというのは、結構感覚的なものになります。
そのため、鼻の施術のようなミリ単位の細かい調整は難しいということです。

比較的年齢が若い方はそうでもないですが、ある程度年齢を重ねている方は脂肪のつき方にもムラがあります。
そのムラがあるときにミリ単位での調整はききません。

そのため、脂肪吸引のボコつきというものは、元々あるものに関しては大なり小なり起こってしまいます。

脂肪吸引後のダウンタイムによるボコつき

2つめは、傷が治るときにできてしまうボコつきです。
これは脂肪吸引後の拘縮(こうしゅく)と言われるものです。

厳密には拘縮ではなく「瘢痕組織(はんこんそしき)」と言うものなのですが脂肪吸引をした後、皮下脂肪の層は穴だらけになっています。

この穴をくっつけるために体の接着剤の役割を果たすコラーゲンが出てきますが、このコラーゲンが大量に出されると硬さやボコつきが出てきます。

特によく動く部位、口もとや喉元は動くと剥がれそうになるので、余計にコラーゲンが出てきます。
そうすると、口もとや喉元は厚みも出てきてボコつきが気になるようになります。

このボコつきは医師の技量によるものではなくダウンタイムの過程で起こるもので、自然な体の反応でもあります。

ただ、このダウンタイムが原因のボコつきは2~4週間くらいでピークを迎え、半年程かけて徐々に柔らかくなっていきます。

このコラーゲンの出方というものはかなり個人差がありますし、人によってコラーゲンがどれくらい残るのかというのも異なるので、そういう意味でもボコつきが出てしまうリスクは多少あります。

脂肪吸引後の拘縮を抑えるためにはどうしたら良いのか、どうケアしたら良いのかについてYouTubeの動画でもまとめていますので、よろしければそちらもご覧ください。

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身体の構造的なボコつき

3つめは身体の構造によるものです。
身体というものは色々な組織からできているのですが、だいたいのところは皮膚があってその下に皮下脂肪があり、さらにその下に筋肉や骨があります。

そのため、皮下脂肪が減れば皮膚と筋肉が近づきますが、そうすると筋肉の形が浮き出てきます。腹筋が割れているようなイメージですね。

顔の脂肪吸引をされた患者様でその後、顔のシワや筋が目立つようになったと仰る方もいますが、これは皮下脂肪が減ったからです。

皮下脂肪が減れば皮膚と筋肉が近づき、筋肉の形が浮き出てなおかつ、筋肉の動きが表面化しやすくなってきます。
皮下脂肪が少なければ必ず筋肉の動きは表面に出てきます。

これはダイエットも同じで、脂肪吸引だから起こるというものではありません。

ダイエットでも皮下脂肪が減れば、皮膚と筋肉が近づきますので筋肉の形が浮き出てきて、その動きも表面化します。

これに関しては身体の構造的な問題なので、どんなに腕の良い上手な医師が施術を行っても、制御できないというのが正直なところです。

脂肪が多めのところはある程度調整などはできますが、一番最初にお話しした通り脂肪吸引というものはミリ単位での調整が難しく、結構アバウトな施術なので少し「この辺りは多めに、少なめに」程度しかどうしても調整ができないものですので、大なり小なりボコつきというものは起こります。

ただこれはダイエットでも起こることで、脂肪吸引だから起こらないとうものではないため、その点も念頭に置いて脂肪吸引を検討していただければと思います。

まとめ

今回は脂肪吸引後に起こるボコつきについてとその原因について、詳しく解説していきました。

ここまでご覧いただいた方の中には、脂肪吸引後のボコつきが怖いなと思う方もいらっしゃると思いますが、先程申し上げた通りダイエットでもボコつきというものは起こります。

また、皆さん意識をしていないだけで鏡の前で「イーッ」っと口元を横に広げると、意外とボコつきは誰にでも出るものです。

これは自然に起こるもので、脂肪吸引だから起こるものではありませんのでご安心ください。

顔の脂肪吸引後のボコつきについて、もっと詳しく聞きたいことや疑問点などございましたら、公式LINEかインスタグラムのDMをいただければお答えいたしますのでお気軽にお問合せください。

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日本美容外科専門医(JSAS)、日本美容外科学会会員(JSAS)、日本美容皮膚科学会会員、形成外科学会会員、 麻酔外科学会会員、世界美容外科学会(WSAPS) 会員、国際抗老化再生医療学会会員、国際抗老化再生医療学会会員、日本肝臓学会会員、 日本リンパ学会会員、末梢神経学会会員、日本専門医機構認定 整形外科専門医、日本整形外科学会会員、日本先進医療医師会会員、 日本抗加齢医学会会員、日本救急医学会認定ICLS修了

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