顔の脂肪吸引後にマッサージは必要?始めるべきタイミングと正しいやり方を解説

顔の脂肪吸引後にマッサージは必要?

顔の脂肪吸引後にマッサージは必要かどうかを解説

まず最初に顔の脂肪吸引後にマッサージを行う理由について、ご説明致します。

顔の脂肪吸引後、一時的に脂肪を吸引した箇所が「拘縮(こうしゅく)」という状態が起こります。
「拘縮(こうしゅく)」は皮膚の中でかさぶたができるようなイメージで、硬くしこりのようなものができることがあります。
マッサージを行う目的は、この「拘縮(こうしゅく)」を早く引かせるためです。

「拘縮(こうしゅく)」は特にあご下やメーラーファット(ホホの辺りの脂肪)の脂肪吸引をした際に起こることが多いです。

「拘縮(こうしゅく)」は顔の脂肪吸引の施術直後すぐに起こるわけではなく、施術から2~3週間後に少しずつ硬くなることが多いです。

実はこの硬いしこりは何もしなくても、大体1ヶ月程度で治まります。
なるべく早くこの硬いしこりを早く引かせたい方は、お風呂場などで顔のマッサージを行うと効果的です。

顔の脂肪吸引後に患者様にマッサージをしてくださいとご案内をしているのは、拘縮を少し早く引かせるためで、実は何もしなくても2~3ヶ月経つと綺麗に治っていきます。

顔の脂肪吸引後のインディバについて

ネットを調べるとよく、顔の脂肪吸引後に「インディバ」を当てると拘縮が早く引くという記事を見つけますが、これに関しては医師の中でもさまざまな意見があります。

経験上、メーラーファットや硬いしこりができた箇所に関しては、「インディバ」を当てるとしこりがなくなるのが早い印象を受けます。

ただし、特に何もしなくても拘縮は勝手に引いていくものなので、余程気にならない限りは「インディバ」は当てなくてもいいと個人的には思います。

顔の脂肪吸引後のマッサージに関する注意事項

顔の脂肪吸引の後のマッサージに関する注意事項について

次に、顔の脂肪吸引後のマッサージに関する注意事項を説明していきます。

誤った方法、誤った時期にマッサージを行うと逆に腫れや痛みを強く感じたり、ダウンタイムが長引く可能性がありますので、ご注意ください。

顔の脂肪吸引の施術直後はあご下辺りの感覚が少し鈍くなったり、強く押すと痛みを感じる場合があります。

この痛みを感じたときに顔をぐいぐいと押すようなマッサージをしている方がたまにいらっしゃいますが、控えていただいた方が良いです。

皮膚の中でまだしっかり炎症が残っている時期は、拘縮が起こる段階ではありませんので、マッサージの必要はありません。

逆にマッサージによる刺激が炎症を長引かせることもあるので、痛みや腫れが残っているうちは、お顔はなるべく触らない方が良いです。

マッサージが必要かどうかは医師に確認

顔の脂肪吸引後にマッサージをするべきかどうかは、必ず担当してもらった医師に確認することが大切です。術後は腫れや内出血が出やすい時期であり、自己判断でマッサージを行ってしまうと、かえって回復を妨げたり、内出血を悪化させたりする恐れがあります。

また、クリニックごとに術式や吸引方法が異なるため、マッサージの必要性も一律ではありません。症例や施術範囲に応じて医師から具体的な指示があると思いますので、不安な場合は必ず相談し、自己流のケアは控えるようにしましょう。

マッサージを始めるタイミング

マッサージを始めるタイミングは、腫れや内出血が落ち着いてからが目安となります。一般的には1〜2週間以降を推奨されることが多いですが、施術範囲や回復の早さによって個人差があります。早すぎる段階で行うと、脂肪が均一になじむ前に刺激を与えてしまい、仕上がりに影響が出てしまうこともあるので注意が必要です。

「いつから始めるべきか」は必ず医師の診察を受けたうえで判断してもらいましょう。タイミングを守ることで、自然で美しいフェイスラインの完成につながります。

痛みがある場合は避ける

マッサージをしている最中に痛みがある場合は、無理に続けず中止しましょう。術後はまだ皮膚や組織が回復途中で、強い痛みが出ている段階で刺激を加えると炎症や内出血が悪化してしまうことがあります。「少し違和感がある」程度であれば問題ない場合もありますが、「ズキッと痛む」「触れるだけで不快」というときには避けた方が安心です。痛みが強いのに我慢して続けても逆効果になるため、不安を感じたら一度医師に相談し、適切なケア方法を確認してみてくださいね。

過度に力を入れない

マッサージを行う際は、力を入れすぎないよう注意が必要です。脂肪吸引後の皮膚や組織はデリケートな状態で、強い圧をかけてしまうと皮膚の色素沈着や内出血の悪化につながることも…。

拘縮が出てきた時期に行うマッサージは、ある程度しっかりと圧をかけてほぐすことが大切ですが、「痛みで我慢できないほどの強さ」まで押し込む必要はありません。あくまで医師の指示の範囲内で、適度な圧をかけつつ継続することが、仕上がりをきれいに整えるポイントになります。

顔の脂肪吸引後のマッサージ方法

顔の脂肪吸引後のマッサージ方法について

それではここからは、顔の脂肪吸引後のマッサージ方法について具体的に解説していきます。腫れや炎症が引いて拘縮が起こり始めた時期に、いよいよマッサージを行います。

ただし、拘縮が起こっている時期でも、強い力でゴリゴリ押すような過度なマッサージは禁物です。

過度なマッサージを行うことで皮膚が引き伸されてしまい、たるみの原因にもなります。
一度伸びた皮膚を戻すことはなかなか難しいので、強い力で押したり伸ばしたりするマッサージは施術直後に限った話ではなく、基本的には行わないようにしましょう。

正しいマッサージ方法は、顔の脂肪吸引の施術から2~3週間後の拘縮が起こり始めた時期に、お風呂場で軽く優しく押すようなマッサージを行うのがオススメです。
揉みこんだり擦ったりするようなマッサージではなく、指の腹で押し込むようなイメージです。

硬いしこりがなくなればマッサージを行う必要はありません。

顔の脂肪吸引後マッサージの手順

1.手を清潔にする

 石けんで手をよく洗い、清潔な状態で行います。お風呂上がりの血行が良いタイミングが理想です。

2.保湿をする

 摩擦を避けるため、化粧水や乳液、ワセリンなどを軽く塗り、指のすべりを良くします。

3.指の腹で押す

 頬やあご下の拘縮部分を、指の腹で「じんわり押す」ように刺激します。ゴリゴリ動かさず、3〜5秒程度やさしく圧をかけて離す動きを繰り返します。

4.全体をまんべんなく

 拘縮のある部位だけでなく、その周囲も軽く押して、血行を促し、組織が均一になじむようにします。

5.1日1〜2回、数分で十分

 やりすぎは逆効果です。数分間を目安に、毎日コツコツ続けることが大切です。

ポイントは「押す」「ほぐす」であって、「揉む」「こする」ではないこと。無理のない力加減を守ることで、仕上がりがより自然になります。

A CLINICの1day小顔®︎脂肪吸引は、顔の脂肪吸引と同時に強力な糸リフト(Aスレッド®︎)でしっかりと引き上げます。
1day小顔®︎脂肪吸引の施術から約2週間程は、糸と皮膚がズレやすい状況になっているため、強い力でマッサージを行うとAスレッド®︎の糸の位置がズレてしまう可能性があります。

Aスレッド®︎を行う際に適切な位置に適切な引き上げ具合で強力な糸を入れているため、過度なマッサージや皮膚をぐいぐい引っ張るような行為は、2週間程度は控えて頂いた方が良いです。

普段の日常生活を行う中で、糸がズレたり大きなトラブルは起こることはありません。

マッサージ効果を高めるために

マッサージの効果を高めるために大切なことを解説

顔の脂肪吸引後のマッサージは、正しい方法で行うことに加えて、日常生活の工夫によっても効果を高めることができます。以下のポイントを意識すると、より仕上がりが自然でスムーズになりますよ。

・湯船につかって血行を良くする

シャワーだけで済ませず、湯船につかることで体全体の血行が促進されます。血流が良くなると、拘縮部位もほぐれやすくなり、マッサージ効果が高まりやすくなります。

・喫煙を控える

タバコは血流を悪化させ、傷の治りやコラーゲン生成を妨げる原因に…。回復力を下げてしまうため、施術後はできるだけ禁煙を心がけましょう。

・飲酒を控える

アルコールはむくみや炎症を悪化させることがあり、マッサージの効果を感じにくくなります。特にダウンタイム中は飲酒を控えることが大切です。

・十分な睡眠と栄養

肌や組織の修復には睡眠と栄養が欠かせません。バランスの良い食事と十分な休養を心がけることで、マッサージによる回復効果も高まりやすくなります。

まとめ

今回は顔の脂肪吸引後に行うマッサージ方法について、お話していきました。
顔の脂肪吸引後、腫れや痛み、炎症が残っている間はマッサージを行ったり、顔はできるだけ触らないでください。無理にマッサージしなくても問題ありません。

施術から2~3週間程経過、腫れや炎症が落ち着いた段階で特にあご下やメーラーファットの辺りは「拘縮(こうしゅく)」が起こることがあります。

この段階で痛みがなければ、お風呂場などで軽く優しくマッサージをして頂くと、拘縮が治まるのが少し早まります。
ただし、マッサージは必ず必要というわけではなく、マッサージを行わなくても拘縮は治まっていきます。

強い力を掛けたり過度なマッサージを行うことは、顔の脂肪吸引の仕上がりに影響するだけではなく、将来のたるみの原因にもなりますのでお控えください。

顔の脂肪吸引や1day小顔®︎脂肪吸引に関することなど、ご不明な点がございましたらお気軽にA CLINICにご相談くださいませ。

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【監修医情報】

山田 哲雄 医師

本ページはA CLINIC 山田 哲雄 医師(美容外科専門医)が監修しています。

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さまざまな専門医・認定医・資格を持つ医師が在籍

A CLINICでは顔の脂肪吸引や糸リフトの症例数が豊富なだけではなく、さまざまな資格を持つ医師や専門医が在籍しております。

日本美容外科専門医(JSAS)、日本美容外科学会会員(JSAS)、日本美容皮膚科学会会員、形成外科学会会員、 麻酔外科学会会員、世界美容外科学会(WSAPS) 会員、国際抗老化再生医療学会会員、国際抗老化再生医療学会会員、日本肝臓学会会員、 日本リンパ学会会員、末梢神経学会会員、日本専門医機構認定 整形外科専門医、日本整形外科学会会員、日本先進医療医師会会員、日本抗加齢医学会会員、日本救急医学会認定ICLS修了

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