糸リフトは定期的にメンテナンスが必要なのか?忖度ナシで医師が答えます!

こんにちは、A CLINIC横浜院 院長の柴田です。

今回は、糸リフト(スレッドリフト)について、「溶ける糸」と「溶けない糸」のどちらが良いのか詳しくお話しさせていただきたいと思います。

YouTubeでは美容に関する動画をたくさんアップロードしていますので、興味のある方はぜひそちらもご覧になってください。

柴田 貴志 医師

糸リフト(スレッドリフト)とは

糸リフト(スレッドリフト)は、糸を使って皮膚を引き上げることで顔のたるみを改善するための施術です。

昔に比べると、糸リフトの施術を受ける方が増えてきました。

糸リフトで使用する糸はさまざまな素材が使われていますが、「溶けるもの」と「溶けないもの」の2種類があります。糸のところに釣り針の返しのようなものがついており、それを皮膚に引っ掛けることで引き上げ、固定するという点はどちらも同じです。

「溶ける糸」「溶けない糸」のどちらを扱うかはクリニックの方針によって異なります。「うちのクリニックは絶対溶けない糸を使う」という方針のところもあれば、「溶ける糸しか使わない」というところもあります。

溶けない糸のメリットとデメリット

まず、溶けない糸のメリットについてお話しします。溶けない糸の最大のメリットは、糸が溶けないため引き上げの効果が長続きすることです。

溶けない糸の効果が長続きする理由は、糸が溶けずに体内に残り続けるためです。しかし、溶けない糸にはトラブルのリスクも伴います。特に、感染症や糸の部分が引きつれるといったお悩みが生じることがあります。

感染症の場合、抗生物質が効かないこともあり、最終的には糸を除去する手術が必要になることも。また、溶けない糸は長期間体内に留まるため、5年から10年経過してからトラブルが発生する可能性もあります。

溶けない糸は長期間効果が続くという利点がありますが、皮膚や組織の動きにより後戻りが起こることもあります。特に顔の場合、表情の動きや寝ている間の圧力などで皮膚が動くため、糸の固定が緩むことがあります。これにより、引き上げ効果が薄れることがあるのです。

溶ける糸と溶けない糸のトラブル比較

溶ける糸と溶けない糸を比較すると、トラブルの発生率に違いがあります。これに関する正確なデータがあるわけではありませんが、溶けない糸の場合、長期間体内に留まるため、感染症や糸の引きつれなどのトラブルが発生しやすくなります。

一方、溶ける糸の場合、初期の1年から1年半の間にトラブルが発生することがありますが、それ以降は分解されて体内に吸収されてしまうためリスクが低くなります。そのため、溶ける糸の方が術後のトラブルが少ないと考えられます。

糸リフトの施術後に起こる可能性のあるトラブルとして、引きつれや感染症があります。引きつれは、糸を入れた部分が一部引きつれてへこむことがあり、その際、見た目に影響を与えることも考えられます。感染症は、細菌が糸の周りに付着して炎症を引き起こすことがあります。

これらのトラブルの発生率は、溶けない糸の方が高いとされています。溶ける糸は1年から1年半で体内に吸収されるため、長期間にわたって感染症のリスクが低くなるのです。

溶けない糸の場合、体内に長期間残るため、5年から10年後にトラブルが発生することもあります。異物が体内に残ることで、細菌がバイオフィルムという防御膜を形成し、抗生物質が効かなくなることがあります。このような場合、外科的に糸を取り除く必要があります。

実際、他のクリニックで糸リフトを受けた患者様が、10年ほど経過した後に引きつれがひどくなり、当院で診察を受けたケースがあります。

その方は、表面から触ると糸がはっきりと感じられるほど引きつれており、見た目にも影響が出ていました。

このような場合、MRIなどの画像診断を行い、糸がどのように配置されているかを確認する必要があります。僕は形成外科出身なので、知り合いの病院でMRIを撮ってもらいその後診察にあたりました。

溶けない糸は長期間にわたって体内に残るため、この事例のように後からトラブルが発生するリスクが伴います。

溶ける糸であれば、最初の1年から1年半の間にトラブルが発生することがありますが、それ以降はリスクが低くなります。そのため、私は溶ける糸の方が安全性が高いと考えています。

最終的に、糸リフトにおいて溶ける糸と溶けない糸のどちらを選ぶかは患者様の希望によりますが、私個人の考えとしては、「溶ける糸」にしろ「溶けない糸」にしろ、だんだん後戻りをしてしまうのならば、溶ける糸で定期的にメンテナンスを行い、その後のリスクを減らすのがいいのではないかと思っています。

まとめ

今回は糸リフト(スレッドリフト)「溶ける糸と溶けない糸のどちらが良いのか」という点に関して詳しくお話しさせていただきました。

当院でも糸リフトを行っており、『Aスレッド®』という独自の方法を用いています。具体的な施術内容や糸の入れ方は企業秘密ですが、他のクリニックでは片側に5本から10本の糸を入れる必要がある場合でも、当院では2~3本で満足いく効果を実感していただけることが多いです。

糸リフトに興味がある方や、初めての施術で不安を感じている方は、ぜひ一度当院にご相談ください。

ご不明な点があれば気軽にYouTubeのコメント欄や公式LINEからお問い合わせください。

インスタグラムのDMよりご連絡いただければ直接返信しますので気軽にご連絡くださいね。

また、当院では初診料、カウンセリング料は無料となっておりますので、まずはお話だけ聞いてみたいという方も、ぜひお気軽にA CLINICまでお越しください。

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日本美容外科専門医(JSAS)、日本美容外科学会会員(JSAS)、日本美容皮膚科学会会員、形成外科学会会員、 麻酔外科学会会員、世界美容外科学会(WSAPS) 会員、国際抗老化再生医療学会会員、国際抗老化再生医療学会会員、日本肝臓学会会員、 日本リンパ学会会員、末梢神経学会会員、日本専門医機構認定 整形外科専門医、日本整形外科学会会員、日本先進医療医師会会員、 日本抗加齢医学会会員、日本救急医学会認定ICLS修了

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