脂肪溶解注射で顔がたるむ?失敗を防ぐための正しい知識とは

脂肪溶解注射に興味はあるけれど、「顔がたるむって本当?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。実際にネットやSNSでは「すっきりしたけど皮膚が余った」「年齢によってはたるみやすい」といった声も見られます。

そこで本記事では、脂肪溶解注射の仕組みや効果、たるみとの関係、注意点や予防策、そしてもしもたるみが出た場合の対処法までを、医師監修のもとでわかりやすく解説します。初めて施術を検討している方にも役立つ内容となっておりますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

脂肪溶解注射で顔がたるむって本当?

脂肪溶解注射で顔がたるむかどうかについて解説

脂肪溶解注射は「切らずに脂肪を減らせる」として人気のある施術ですが、インターネットやSNSでは「注射を打ったら逆に顔がたるんだ」という声も見られます。こうした話題が広がる背景には、施術そのものの誤解や、体質・年齢・方法による違いが影響しています。

まず知っておきたいのは、脂肪溶解注射が「脂肪細胞を壊して減らす」施術であること。脂肪そのものは確かに減りますが、その過程で皮膚や筋肉の状態によっては「すっきり」ではなく「余ったように見える」ことがあるのです。

例えば、もともと肌のハリが低下している方や年齢を重ねた方では、脂肪が減った分を皮膚が支えきれずにたるみが強調されることがあります。また、一度に大量の薬剤を注入して急激に脂肪を減らすと、皮膚の余りが出やすくなることも。

つまり「脂肪溶解注射が必ず顔をたるませる」というわけではなく、施術の方法や受ける人の条件次第で仕上がりが変わる、というのが正しい理解です。

脂肪溶解注射ってどんな治療?

脂肪溶解注射について解説

ここからは、脂肪溶解注射の基本をわかりやすくご紹介します。名前の通り「脂肪を減らす」ことを目的とした注射ですが、その仕組みや特徴を知っておくと安心して検討できます。

脂肪が減っていく仕組み

脂肪溶解注射は、専用の薬剤を気になる部分に注入します。薬剤は脂肪細胞の膜を壊し、細胞の中身を外に出すことで分解をうながします。分解された脂肪はリンパや血流に乗って体の外へ排出される仕組みです。

ポイントは「脂肪細胞そのものが減る」こと。通常のダイエットでは脂肪細胞が小さくなるだけなのでリバウンドしやすいですが、脂肪溶解注射は数が減るため、効果が続きやすいのが特徴です。

どんな部位に使える?

脂肪溶解注射はお腹・二の腕・太ももなど、脂肪が気になるさまざまな部位に使われます。顔への施術では、二重あごやフェイスラインのもたつきをスッキリさせたい方に向いています。

ただし、顔は体に比べて皮膚が薄く、脂肪量も少なめ。そのため、注入量や回数を細かく調整する必要があります。基本は「少量を複数回」に分けて行うことで、仕上がりが自然になりやすく安心です。

顔がたるむ原因とは?

脂肪溶解注射で顔がたるむ原因について解説

「脂肪を減らしたのにスッキリしない」「逆にたるんで見える」…そんな声を耳にすることがあります。では、顔がたるむのはどうしてなのでしょうか?ここでは代表的な要因をわかりやすく解説します。

脂肪が減って皮膚が余るケース

短期間で脂肪が減ると、その分の皮膚が余り、ゆるんだように見えることがあります。特に脂肪が多い部分を一度に減らしたときに起こりやすい現象です。

年齢や肌のハリも関係する

若い方は皮膚にハリがあるため、脂肪が減っても自然に引き締まりやすい傾向があります。しかし、年齢を重ねるとコラーゲンやエラスチンが減少し、皮膚が戻りにくくなります。その結果、余った皮膚がたるみとして目立ちやすくなります。

間違った施術による影響

薬剤を過剰に注入したり、短い間隔で繰り返したり、適していない部位に施術した場合、たるみや仕上がりの不満につながることもあります。これは医師の経験やカウンセリング不足が原因になるケースもあるため、信頼できる医師に相談することが大切です。

たるみを防ぐためにできること

脂肪溶解注射で顔がたるむのを防ぐためにできることについて解説

脂肪溶解注射を安心して受けるためには、施術そのものだけでなく「準備」や「クリニック選び」も大切なポイントになります。ここからは、たるみを予防するために意識したいことをまとめました。

カウンセリング時のチェックポイント

まずはカウンセリングの場で、不安な点を遠慮せず質問してみましょう。

「どのくらい脂肪を減らしたいのか」「どのくらいの回数や期間で進めるのか」などを丁寧に相談することが大切です。あわせて、リスクや副作用についてもしっかり説明を受け、納得したうえで施術に進むようにしましょう。事前の理解があると、安心感も大きく変わります。

適正量と施術間隔を守る

脂肪溶解注射は、一度で劇的に変わる治療ではありません。少しずつ段階的に脂肪を減らすことで、皮膚の余りを抑えながら自然に引き締まった仕上がりを目指すことができます。欲張って一度に大量に注入すると、逆にたるみや不自然さにつながることも。医師と相談しながら、適正な量と間隔で進めることが大切です。

信頼できるクリニックを選ぶ

同じ脂肪溶解注射でも、医師の経験や技術によって結果は大きく変わります。症例写真や口コミを確認したり、症例数が多いクリニックを選んだりするのがおすすめです。また、施術後のフォローがしっかりしているかどうかもチェックしましょう。アフターケアがあるクリニックなら、万が一不安を感じたときも安心して相談できます。

顔がたるんでしまった場合の対処法

脂肪溶解注射で顔がたるんでしまった場合の対処法について解説

ここからは、もしも施術後に「顔がたるんでしまったかも…」と感じたときに、どのように対処できるかをご紹介します。

ハイフ・糸リフトなどの選択肢

施術後にたるみが気になる場合には、美容医療による引き締め治療が役立ちます。

HIFU(高密度焦点式超音波)は、真皮やSMAS層といった肌の奥深くに熱を届け、コラーゲンの生成を促して内側から引き締め効果を高める方法です。数か月かけてじわじわとハリが出てくるので、自然に変化したい方に向いています。

一方、糸リフトはトゲ状の「コグ」がついた特殊な糸で皮膚を物理的に引き上げる施術。直後からフェイスラインの変化を実感しやすいのが魅力です。さらに、脂肪溶解注射と組み合わせると、余分な脂肪を減らしながら引き締め効果を高められ、よりスッキリとした輪郭を目指せます。

経過観察と自然な改善

実は、脂肪溶解注射の直後は腫れやむくみによって一時的に「たるんで見える」ことがあります。でもこれは多くの場合、一過性のもの。数週間から数か月のうちに老廃物が排出され、代謝が整ってくると、自然に引き締まって見えるケースも少なくありません。

そのため、すぐに「失敗かも」と決めつけず、一定の期間は様子を見ることが大切です。焦らず経過を観察しつつ、不安があれば早めにクリニックへ相談してみると安心です。

まとめ

脂肪溶解注射は、正しい方法で行えば「顔のたるみを直接つくる施術」ではありません。ただし、年齢や肌の状態、施術のやり方によっては皮膚が余って見え、たるみが強調されてしまうこともあります。

大切なのは、経験豊富な医師に相談し、自分に合った施術量や間隔をしっかりと見極めてもらうことです。もし気になる変化が出ても、美容医療には引き締めやリフトアップなど改善の選択肢が用意されています。

正しい知識と信頼できる医師のサポートがあれば、安心して施術を受け、理想のフェイスラインに近づくことができます。

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【監修医情報】

山田 哲雄 医師

本ページはA CLINIC 山田 哲雄 医師(美容外科専門医)が監修しています。

プロフィールを見る

さまざまな専門医・認定医・資格を持つ医師が在籍

A CLINICでは顔の脂肪吸引や糸リフトの症例数が豊富なだけではなく、さまざまな資格を持つ医師や専門医が在籍しております。

日本美容外科専門医(JSAS)、日本美容外科学会会員(JSAS)、日本美容皮膚科学会会員、形成外科学会会員、 麻酔外科学会会員、世界美容外科学会(WSAPS) 会員、国際抗老化再生医療学会会員、国際抗老化再生医療学会会員、日本肝臓学会会員、 日本リンパ学会会員、末梢神経学会会員、日本専門医機構認定 整形外科専門医、日本整形外科学会会員、日本先進医療医師会会員、日本抗加齢医学会会員、日本救急医学会認定ICLS修了

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