あごのたるみが気になる方必見!原因と対策を医師が徹底解説

「最近フェイスラインがぼやけてきた」「二重あごが気になる」――そんなお悩みの原因は、あご周りに現れる“たるみ”かもしれません。あごのたるみは年齢を重ねた方だけでなく、スマホの見過ぎや姿勢の悪さでも起こるため、若い世代の方でも注意が必要です。

本記事では、あごのたるみの定義や原因、セルフケア方法、美容医療での治療法、そして予防策まで、医師が詳しく解説します。自分に合った対策を見つけ、すっきりしたフェイスラインを取り戻しましょう。

あごのたるみとは?

あごのたるみについて解説

あごのたるみとは、顎下からフェイスラインにかけて皮膚や脂肪、筋肉が下がり、輪郭がはっきりしなくなる状態のことです。

鏡を見たときに「二重あごに見える」「横顔がもたついている」と感じるのも、そのサイン。頬のたるみが下に落ちてラインが崩れるケースや、脂肪やむくみがたまって二重あごに見えるケースもあります。

あごのたるみは、皮膚・脂肪・筋肉の変化が重なって起こり、結果として輪郭がぼやけて見えやすくなる状態です。

あごのたるみの主な原因

あごのたるみの主な原因について解説

あごがたるむ原因は、ひとつではなく複数が関わっていることが多いのです。ここからは、代表的なあごのたるみの原因について解説していきます。

加齢による皮膚のたるみ

年齢を重ねると、肌のハリや弾力を保つために必要なコラーゲンやエラスチンが少しずつ減っていきます。これらは肌を内側から支える“土台”のような役割を果たしているため、減少すると皮膚は薄くなり、重力に従って下にさがりやすくなります。その結果、顎下やフェイスラインにたるみが出てきます。

さらに、加齢によって皮膚や組織の再生力も落ちるため、一度たるんでしまった肌が元に戻りにくくなるのも特徴です。若い頃には気にならなかった二重あごや輪郭のもたつきが、年齢とともに目立ちやすくなるのはこのためです。

加齢によるたるみは誰にでも起こる自然な変化ですが、スキンケアや生活習慣の見直しなど早めの対策で、進行をゆるやかにすることが可能です。

筋力低下による影響

あごのたるみは、皮膚の変化だけでなく筋肉の衰えも関係します。顔や首の細かな表情筋のうち、あご下から首に広がる広頸筋(こうけいきん)はフェイスラインを支える重要な筋肉です。加齢や運動不足で弱くなると、皮膚や脂肪を支えにくくなり、二重あごや輪郭のもたつきにつながります。

さらに筋力が落ちると血流やリンパの流れも滞りやすく、むくみを招いてたるみを強調してしまいます。

皮下脂肪の増加

あご周りは脂肪がつきやすい場所のひとつです。体重の増加や生活習慣の乱れで皮下脂肪が増えると、その重さで皮膚が下に引っ張られ、二重あごやフェイスラインのもたつきが目立つようになります。

特にあご下の脂肪は、一度つくとなかなか落ちにくいのが特徴です。ダイエットで全体的に体重を落としても、顔の脂肪は最後まで残ることが多く、「やせたのにあごだけスッキリしない」という悩みにつながります。

こうした脂肪によるたるみは、日常の食生活の見直しや適度な運動で予防することが大切です。もし脂肪が多くついてしまった場合は、脂肪吸引や脂肪溶解注射といった美容医療が有効なケースもあります。

姿勢や生活習慣の影響

あごのたるみは、普段の姿勢や生活習慣によっても進みやすくなります。特に多いのが「スマホ首」と呼ばれる状態です。スマートフォンを長時間見続けていると、首が前に出てうつむいた姿勢になりやすく、あご下の皮膚や筋肉に負担がかかって緩みやすくなります。

また、猫背や長時間のデスクワークも同じようにフェイスラインの崩れにつながります。さらに、睡眠不足や塩分の摂りすぎは血行不良やむくみを招き、一時的にたるみを目立たせる原因になります。

つまり、日常生活のちょっとした習慣が積み重なり、あごのたるみを加速させてしまうのです。姿勢を正しく保ち、生活リズムを整えることは、予防の第一歩といえます。

セルフケアでできるあごのたるみ対策

セルフケアでできるあごのたるみ対策について解説

あごのたるみは、加齢や生活習慣の影響で少しずつ進行しますが、日常のセルフケアで予防・軽減が目指せます。ここでは、自宅で続けやすい方法をシンプルにまとめます。

1. 表情筋トレーニング

あごや首まわりの筋肉を動かして、皮膚や脂肪を支える力を高めます。特にフェイスラインを支える広頸筋を意識しましょう。

舌突き上げエクササイズ

椅子に座り背筋を伸ばして天井を見る。舌を上へまっすぐ突き出し10秒キープ×5回。

「い・う」発音トレ

口を大きく開けて「い」「う」を交互にゆっくり発音。普段より大げさに口を動かすのがコツ。

毎日数分でも、継続がいちばんの近道です。

3. 生活習慣の見直し

姿勢

猫背や“スマホ首”を避け、目線はやや高めに。デスクやモニターの高さ調整も有効。

睡眠・食事

睡眠不足や塩分過多はむくみの原因。バランスの良い食事と十分な休養を。

水分摂取

適度な水分で代謝と巡りをサポート。

4. スキンケア

保湿重視

乾燥は弾力低下に直結。化粧水→乳液(またはクリーム)でうるおいをキープ。

紫外線対策

日焼け止めのこまめな塗り直し、帽子や日傘の併用で真皮ダメージを予防。

美容医療によるあごのたるみ治療法

美容医療によるあごのたるみ治療法について解説

セルフケアだけでは改善が難しい、進行したあごのたるみには、美容医療で改善することが可能です。近年は「切らないリフトアップ治療」が充実しており、忙しい方でも取り入れやすい施術が増えています。ここからは代表的な治療法をご紹介します。

1. 糸リフト

糸リフトは、特殊な糸を皮膚の下に通して、下がった組織を物理的に引き上げる治療です。糸には「コグ」と呼ばれる小さなトゲがついており、皮膚や脂肪をしっかりキャッチしてリフトアップ効果を発揮します。施術直後からフェイスラインの変化を感じやすく、頬やあご下のもたつき改善に特に向いています。

効果はおよそ1〜2年持続し、加齢によるたるみが進んだ方でも満足度の高い仕上がりが得られるのが特徴です。さらに、糸が体内で吸収される過程でコラーゲン生成が促されるため、肌のハリや弾力アップも期待できます。ダウンタイムは数日〜1週間程度の腫れや内出血が出ることがありますが、切らずに受けられるため「手術は避けたいけれどしっかり改善したい」という方に人気の施術です。

2. HIFU(高密度焦点式超音波)

超音波の熱を肌の奥(SMAS層)まで届けて、組織を収縮させる治療です。「切らないフェイスリフト」とも呼ばれ、施術直後に軽い引き締めを感じ、2〜3か月後にはコラーゲン生成が進んでより効果が高まります。ダウンタイムが短いため、忙しい方にも人気です。

3. 脂肪吸引

あご下の脂肪が多いことが原因でフェイスラインがぼやけて見える場合には、脂肪吸引が有効です。余分な脂肪を直接取り除くため、二重あごや輪郭のもたつきを根本から改善できるのが大きな特徴です。施術後は数日〜1週間ほど腫れやむくみが出ることがありますが、効果は半永久的に持続します。

ダイエットでは落ちにくいあご下の脂肪もすっきりさせやすく、シャープな横顔やすっきりとした輪郭を目指せます。「確実に変化を出したい」「一度の施術で長く効果を保ちたい」という方におすすめの治療です。

4. 脂肪溶解注射

「切るのはちょっと不安」という方には脂肪溶解注射がおすすめです。薬剤を注入して脂肪を分解・排出する方法で、二重あごの改善や輪郭の引き締めに役立ちます。複数回の施術が必要ですが、ダウンタイムが短く手軽に試せます。

5. ショッピングリフト

髪の毛より細い吸収糸を多数入れて、コラーゲン生成を促す治療です。強い引き上げ効果はありませんが、美肌効果や予防的なリフトアップに優れており、他の施術と組み合わせやすいのも魅力です。

このように、美容医療には即効性を重視するものから、自然に肌を整えるものまで幅広い選択肢があります。大切なのは「自分の希望に合った方法」を見つけること。カウンセリングでしっかり悩みや仕上がりのイメージを伝えると、専門の医師が最適な治療を提案してくれます。自分に合った方法を選ぶことで、安心して若々しいフェイスラインを目指せます。

まとめ

あごのたるみは、皮膚・脂肪・筋肉・生活習慣が重なって起こります。セルフケアで進行を緩やかにしつつ、必要に応じて糸リフト・HIFU・脂肪吸引・脂肪溶解注射・ショッピングリフトなどの美容医療を検討しましょう。大切なのは、現状と希望に合う方法を医師と相談しながら選ぶこと。今日からできる小さな習慣改善と、適切な治療選択で、すっきりしたフェイスラインに近づけます。

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【監修医情報】

山田 哲雄 医師

本ページはA CLINIC 山田 哲雄 医師(美容外科専門医)が監修しています。

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さまざまな専門医・認定医・資格を持つ医師が在籍

A CLINICでは顔の脂肪吸引や糸リフトの症例数が豊富なだけではなく、さまざまな資格を持つ医師や専門医が在籍しております。

日本美容外科専門医(JSAS)、日本美容外科学会会員(JSAS)、日本美容皮膚科学会会員、形成外科学会会員、 麻酔外科学会会員、世界美容外科学会(WSAPS) 会員、国際抗老化再生医療学会会員、国際抗老化再生医療学会会員、日本肝臓学会会員、 日本リンパ学会会員、末梢神経学会会員、日本専門医機構認定 整形外科専門医、日本整形外科学会会員、日本先進医療医師会会員、日本抗加齢医学会会員、日本救急医学会認定ICLS修了

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