【医師監修】糸リフトはやめた方がいい?おすすめしない人の特徴とは

糸リフトは、メスを使わずに手軽にリフトアップができる美容施術として人気を集めています。体内で自然に吸収される糸を使うため、ダウンタイムも比較的短く、安全性も高いです。現在では多くの美容クリニックで提供されていますが、その一方で「思ったより効果がなかった」「費用の割に満足できない」といった、いわゆる「糸リフトは金ドブ」という声も耳にします。

この記事では、糸リフトが向いていない方の特徴や、施術を検討するうえで知っておきたい注意点、後悔しないためのクリニック選びのポイントについて、医師の視点からわかりやすく解説します。これから糸リフトを受けようか悩んでいる方は、ぜひ最後までご覧ください。

糸リフトって実際どう?

糸リフトについて医師が解説

ここからは、糸リフトを受けた場合の実際の効果や持続期間、どのような点で満足・不満が生まれやすいかなど、医師の視点から詳しく見ていきます。

コスパが悪い(費用対効果が低い)と感じる人も

糸リフトの費用は、施術を受けるクリニックや使用する糸の種類によって大きく異なります。安いところでは数万円から受けられることもありますが、糸の本数が増えると10万円以上かかるケースも少なくありません。

また、糸リフトの持続期間は一般的に半年〜2年ほどとされていますが、人によっては数ヶ月で「効果がなくなった」と感じることもあります。リフトアップの効果を維持するには、定期的なメンテナンスが必要になることも。そのため、何度も通うことを考えると「コストがかかりすぎる」と感じる方もいるようです。

数ヶ月で効果が薄れるケースもある

糸リフトの効果は、体質や生活習慣、年齢、肌の状態などによって変わってきます。特にたるみが進んでいる方や皮膚が硬い方は、リフトアップの実感が薄く、数ヶ月で元に戻ったと感じることも。

また、使用する糸の素材や種類によっても効果の持続性は変わります。見た目のリフトアップ効果が薄れてきても、糸の刺激によって体内でコラーゲンが生成され、肌のハリ感や質感が改善されるといった、内面的な効果は残る場合もあります。ただし、これらはあくまで“肌質改善”であり、見た目の変化とは異なるため、期待とのギャップに不満を感じる方も多いでしょう。

期待外れになることがある

「もっと変わると思っていたのに、ほとんど変化がわからなかった」と感じる方も少なくありません。糸リフトはあくまで“自然に引き上げる”ことを目的とした施術のため、劇的な変化を求めている方には向かない可能性があります。

このようなミスマッチを防ぐためには、施術前のカウンセリングで医師としっかり仕上がりのイメージを共有することが重要です。実際の症例写真を見せてもらうことで、自分にとって現実的な仕上がりをイメージしやすくなります。

誇張された広告や営業に注意

「糸リフト0円」「初回限定で◯万円引き」といった、目を引く広告を見かけたことはありませんか? 実際にカウンセリングに行ってみると、基本料金とは別に複数のオプションが提示され、最終的に高額な見積もりになるケースもあります。

中には、患者様の悩みや状態に対して必要性が低い施術まで強引に勧められることもあり、「本当に自分に必要なのか分からないまま契約してしまった」という声も少なくありません。さらに、当日中の契約を強く迫られたり、考える時間を与えず決断を急がせるような強引な営業が行われることもあります。

冷静な判断をするためにも、複数のクリニックを比較し、自分にとって本当に必要な施術を一緒に考えてくれる、信頼できる医師・クリニックを選びましょう。

向いている人・向いていない人の特徴

糸リフトが向いている人と向いていない人について解説

ここでは、糸リフトが効果を発揮しやすい人、逆にあまりおすすめできない人の特徴について紹介します。

皮下脂肪が多すぎる・少なすぎる

糸リフトは、皮下脂肪が“適度に”ある方に適した施術です。脂肪が多すぎると、糸でしっかり引き上げることが難しくなり、リフトアップ効果を実感しにくくなります。逆に脂肪が少なすぎると、糸が固定しにくく、表面に凸凹が出たり違和感を覚えることもあります。

そのため、脂肪のつき方や顔立ちによっては、糸リフト単体ではなく、他の施術を組み合わせる方が理想的な仕上がりにつながることもあります。

たとえば、余分な脂肪が多い場合には「顔の脂肪吸引」でボリュームをすっきり整えてから糸リフトを行うと、よりシャープな輪郭を目指せます。反対に、脂肪が少ない方は、糸リフトの後に「ヒアルロン酸注入」で凹みやボリューム不足を補うことで、立体的で若々しい印象に仕上げることができます。

皮膚が硬い・たるみが強い

皮膚の弾力が弱っていたり、たるみがかなり進んでいる場合は、糸リフトだけでは思ったような引き上げ効果が出にくいことがあります。

そんなときは、他の施術を組み合わせることで、より自然で満足度の高い結果につながることも。たとえば、HIFU(ハイフ)は高密度の超音波で肌の深部に熱を与え、コラーゲンの生成を促すことで、じわじわと引き締め効果が得られます。メスを使わずに肌を引き締めたい方に向いています。

一方で、たるみの進行が大きい場合や、しっかりと変化を出したい場合には、皮膚を切開してたるんだ部分を物理的に引き上げる「切開リフト」などの外科的治療が適していることもあります。

また、年齢を重ねるとコラーゲンの生成力が落ちてくるため、同じ施術をしても効果の出方に個人差が出やすくなります。まずは医師としっかり相談し、自分の肌の状態や希望に合った方法を一緒に考えていくことが大切です。

糸リフトの失敗例と後悔の声

糸リフトの失敗例と後悔の声について解説

実際に糸リフトを受けた方の中には、思ったような結果が得られなかったり、不自然な仕上がりになってしまったと感じる方もいます。ここではよくある失敗例をご紹介します。

顔の引きつりや左右非対称

糸の入れ方や引き上げのバランスが不適切だった場合、顔が引きつったように見えてしまったり、左右でリフトアップの度合いに差が出てしまうことがあります。

こうしたトラブルの多くは、経験が浅い医師や技術不足が原因です。繊細な施術だからこそ、施術実績が豊富で信頼できる医師を選ぶことがとても大切です。

糸が透けて見える・凹凸が出る

皮膚が薄い方の場合、糸が浅すぎる位置に入ってしまうと、糸が透けて見えたり、肌表面に凹凸が出てしまうことがあります。また、糸を入れる位置や深さ、仕上がりイメージがきちんと計画されていないと、違和感のある仕上がりになってしまうことも。

こうしたリスクを減らすためにも、事前のカウンセリングで施術内容や仕上がりイメージについてしっかり話し合っておくことが大切です。

糸リフトで後悔しないための選び方

糸リフトを後悔しないための選び方について解説

せっかく美容施術を受けるなら、納得のいく結果を得たいですよね。とはいえ、施術の選び方やクリニックとの相性次第で、満足度に大きな差が出ることも。

ここからは、糸リフトを受ける前に押さえておきたい、後悔を防ぐためのポイントをいくつかご紹介します。

カウンセリングは複数受ける

美容施術は、見た目の印象に大きく関わるものだからこそ、信頼できる医師やクリニック選びがとても重要です。クリニックによって、施術方針や提案内容、料金体系などは大きく異なります。

そのため、最初から1ヶ所に決めてしまうのではなく、2〜3ヶ所ほどカウンセリングを受けて比較してみるのがおすすめです。
特に大切なのは、「自分の話をちゃんと聞いてくれるか」「リスクも含めて正直に説明してくれるか」「無理な勧誘がないか」など、信頼できる対応をしてくれるかどうか。

安心して任せられるかどうかは、話してみて初めて分かる部分も多いため、時間をかけて見極めましょう。

他施術との比較・併用も検討

糸リフトは魅力的な施術ですが、すべての人にとって最適というわけではありません。たとえば、皮膚のたるみが強い方や脂肪のつき方に偏りがある方の場合、糸リフト単体では十分な効果を感じにくいこともあります。

そんなときは、顔の脂肪吸引HIFU(ハイフ)、あるいは切開リフトなど、他の施術との併用や比較検討をすることが、より理想に近づくための近道です。

カウンセリングの際に、糸リフトだけでなく他の選択肢も提案してくれる医師は、あなたの状態に合わせた最適な治療を考えてくれている証拠。

「本当に自分に必要な施術なのか?」という視点を持つことが、後悔のない選択につながります。

糸リフトを検討する際に抑えておきたいポイント

糸リフトを検討する方へ医師選びや心構えについて解説

ここまでの内容をふまえて、糸リフトを前向きに検討したい方に向けて、医師選びや心構えについてまとめます。

経験豊富な医師を選ぶポイント

糸リフトは、医師の技術力によって仕上がりが大きく変わる施術です。公式サイトに掲載されている症例写真や、医師の口コミや評判などをしっかりチェックしましょう。気になるクリニックがあれば、実際にカウンセリングを受けてみて、信頼できると感じた医師にお願いするのが安心です。

症例写真を見るときのポイント

症例写真は、医師の技術力や仕上がりの傾向を知るための貴重な参考資料です。

ただし、写真は「角度・照明・表情」で印象が大きく変わるため、1枚だけでは判断せず、できればビフォーアフターを複数チェックしましょう。

また、自分と似た顔立ちや年代の症例を見ると、施術後のイメージがしやすくなります。「この人みたいになりたい」と思える症例があるかどうかも、医師選びの判断材料になります。

費用は“総額”と“メンテナンス回数”で考える

糸リフトの料金は、使用する糸の種類や本数によって大きく異なります。

「◯本で◯円」といった表示だけを見て判断せず、必要な本数・オプション・麻酔費などを含めた総額で比較することが大切です。

また、効果の持続が半年〜1年程度であることを考えると、将来的に何回くらい通うことになりそうかも含めて予算を組んでおくと安心です。

一度にかかる費用だけでなく、メンテナンス費用まで含めて「長い目」で考えるようにしましょう。

納得して受けることが何より大切

美容医療は“なんとなく”で受けるものではありません。糸リフトも、手軽とはいえ医療行為のひとつです。受ける前には、自分が何を望んでいるのか、どんな変化を期待しているのかを一度しっかり整理しておきましょう。

「本当に必要な施術なのか?」「自分に合っているか?」を見極めたうえで納得して受けることが、満足度につながります。不安や疑問が残っているうちは、焦らずゆっくり検討して大丈夫です。安心して任せられるクリニックと出会えたときが、受けどきです。

まとめ

糸リフトは、ダウンタイムが少なく手軽に受けられる反面、向き・不向きや施術する医師の技術によって、仕上がりに差が出やすい施術でもあります。まずは正しい情報を集め、自分に合った方法かどうかを見極めることが大切です。そして、自分の悩みや希望にしっかり向き合ってくれる医師やクリニックを選ぶことが、満足のいく美容医療への第一歩です。

当院の糸リフト「Aスレッド®」は、統括院長である私が開発から携わった、当院オリジナルの糸リフトです。在籍するすべての医師に私自身が直接技術指導を行っており、高い技術力と品質を保った施術を提供しています。

また、Aスレッド®を受けていただいた方には、継続的なメンテナンスをしやすいよう、リピーターキャンペーンもご用意しております。お得な価格で通いやすく、長期的に効果をキープしていただけます。

カウンセリングは何度でも無料で承っておりますので、不安なことやご相談があれば、どうぞお気軽にご連絡ください。

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【本ページ監修】
A CLINIC 山田 哲雄 医師

山田 哲雄 医師

さまざまな専門医・認定医・資格を持つ医師が在籍

A CLINICでは顔の脂肪吸引や糸リフトの症例数が豊富なだけではなく、さまざまな資格を持つ医師や専門医が在籍しております。

日本美容外科専門医(JSAS)、日本美容外科学会会員(JSAS)、日本美容皮膚科学会会員、形成外科学会会員、 麻酔外科学会会員、世界美容外科学会(WSAPS) 会員、国際抗老化再生医療学会会員、国際抗老化再生医療学会会員、日本肝臓学会会員、 日本リンパ学会会員、末梢神経学会会員、日本専門医機構認定 整形外科専門医、日本整形外科学会会員、日本先進医療医師会会員、日本抗加齢医学会会員、日本救急医学会認定ICLS修了

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