目の下のたるみの原因と改善法|自宅ケアと医療施術を徹底解説
目の下のたるみに悩んでいる方は、意外と多いのではないでしょうか。目元にたるみがあるだけで、なんだか疲れて見えたり、実年齢よりも老けた印象を与えてしまったり…。目元の印象が変わるだけで、顔全体の雰囲気まで暗く感じられてしまいますよね。
目の下のたるみは、加齢によって気になりはじめる方が多い一方で、若い世代でも悩んでいる方が少なくありません。
この記事では、そもそも目の下のたるみとは何か、放置するとどうなるのか、そして自宅でできるセルフケア方法など、気になるポイントをわかりやすく解説します。
目次
目の下のたるみとは?放置するとどうなる?
目の下のたるみとは、下まぶたの皮膚や筋肉、脂肪が下がってしまうことで、膨らみや影ができている目元のことを指します。目の下がたるむと実際よりも老けて見えたり、疲れている・不機嫌そうな印象を与えたりと、目元の明るさが失われて顔全体がくすんで見える原因に。放置すると目の下のたるみは少しずつ進行していき、ますます目立つようになるだけでなく、メイクでも隠しにくくなり、悩みが深刻化しやすくなります。そのため、早めのケアや適切な治療を検討することが大切です。
【原因別】目の下がたるむ理由5つを紹介
ここからは、目の下のたるみの主な原因について詳しく解説していきます。
加齢による皮膚の弾力が低下
人は、年齢を重ねるごとに肌のハリを保つコラーゲンやエラスチンといった成分が少しずつ減少します。その影響で目の下の皮膚がたるみやすくなり、ふくらみや影が目立つように。この変化こそが、疲れた印象や老けて見られてしまう主な原因です。また、新陳代謝もゆるやかになるため、肌のダメージが回復しにくくなり、たるみが進行しやすくなります。
筋力(眼輪筋)の衰え
目元のまわりには「眼輪筋(がんりんきん)」という筋肉があり、まぶたやその周辺を支える大切な役割を担っています。加齢や表情の変化が少ない生活などによりこの筋力が衰えると、皮膚や脂肪を支えきれず、目の下のたるみの原因になります。笑ったり、瞬きをしたりといった日常的な表情の動きも、意外と筋肉の衰えに影響するのです。
脂肪(眼窩脂肪)の突出
たるんで見える目の下のふくらみは、「眼窩脂肪(がんかしぼう)」と呼ばれる脂肪が原因の場合もあります。眼窩脂肪とは、目の奥にある脂肪のこと。年齢とともに筋肉や皮膚のゆるみが進行すると、この脂肪が前に押し出され、ぷっくりとしたふくらみとして現れます。このふくらみが影を作ることで、クマやたるみのように見え、疲れた印象を与えてしまいます。
目の酷使・こする癖
スマートフォンやパソコンを長時間見る生活が続くと、目のまわりの筋肉がこわばり、血流も悪くなってしまいます。また、目がかゆいときに強くこすってしまうクセも、皮膚にダメージを与えてしまう原因に。目元はとてもデリケートなので、摩擦や疲れが積み重なると、たるみやクマが出やすくなってしまうので注意が必要です。
睡眠・生活習慣の乱れ
睡眠不足や不規則な生活が続くと、体の巡りが悪くなり、血行不良につながります。特に目元は皮膚が薄いため、血流の滞りが影になって見えたり、たるみが強調されやすい部分です。生活習慣の乱れは老化を早める原因にもなりますので、たるみが気になってきた方は、まず毎日の生活リズムを見直すことも大切です。
目の下のたるみのセルフチェックとクマの見分け方
そもそも、自分の目の下にあるものがたるみなのかクマなのかわからない…と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。クマには種類があり、茶クマ(色素沈着)、青クマ(血行不良)、赤クマ(皮膚の薄さや血管の透け)、黒クマ(たるみによる影)に分かれます。黒クマは、たるみによってできる影が原因なので、実際には“たるみの一部”として現れている場合も。
このように、たるみとクマは見た目が似ていることもあるため、通常は見分けるのが難しいことがあります。
以下に、たるみとクマと見分ける簡単なセルフチェック方法をご紹介します。
- STEP1:鏡で正面の顔をチェック
- STEP2:下まぶたの皮膚をやさしく引き上げる
- STEP3:明るい場所と暗い場所で比較
自然な表情で鏡を見て、目の下に「影」や「ふくらみ」があるか確認します。
・影がある → たるみ or 黒クマの可能性
・色だけが見える → 茶クマ・青クマなどの可能性
目の下の皮膚を軽く上方向に引き上げてみましょう。
・影やふくらみが軽減する → たるみが主な原因
・色味だけが残る → クマの可能性が高い
明るい自然光の下と室内の柔らかい光の下、どちらでも鏡を見てください。
・明るい場所で影がより目立つ → 黒クマ(たるみ)
・光の強さで変化しにくい色味 → 茶クマ・青クマ・赤クマの可能性
自宅で簡単◎目の下のたるみに効く対策法
自宅で簡単に取り入れられる目の下のたるみ対策についてご紹介します。
アイクリームの選び方
アイクリームは、レチノールやビタミンCが配合されているものを選びましょう。レチノールは肌のターンオーバーを促進し、コラーゲンの生成を助ける働きをしてくれるので、肌のハリや弾力を向上してくれる効果が期待できます。ビタミンCもコラーゲンが作られるのを促し、肌の弾力やハリを保つ効果があります。
目元のトレーニング・マッサージ方法
目元をマッサージしたり、目元の筋肉を鍛えることで目の下のたるみが改善されることもあります。ただし、圧をかけすぎたりやりすぎは注意が必要です。
眼輪筋トレーニング
- STEP1
- STEP2
- STEP3
目を力を込めてつぶり、5秒キープ
目を大きく開き、5秒キープ
1日5回行う
血行促進マッサージ
- STEP1
- STEP2
- STEP3
親指で眉毛と瞼の間を軽く10秒押す(圧を入れすぎないように注意)
親指をこめかみに持っていき、残りの4本指を頭頂部に持っていき、10秒押す
1日1回を毎日行う
食事・睡眠・スマホの使い方の見直し
目の下のたるみは、普段の生活習慣も影響しています。以下の3つのポイントを意識することで、たるみの予防・改善につながる可能性があります。
- ① 食事の栄養バランスを整える
- ② 質の良い睡眠をとる
- ③ 目元の負担を減らす
肌のハリや弾力を保つには、コラーゲンやビタミンC、たんぱく質などが欠かせません。例えば、鶏むね肉や魚、大豆製品などで良質なたんぱく質を摂り、ブロッコリーやパプリカ、キウイなどでビタミンCを補いましょう。塩分や糖分の摂りすぎはむくみやすさにつながるので控えめにするのがベスト◎
睡眠中は肌の再生が進む大切な時間です。寝不足や浅い眠りが続くと、たるみやクマが目立ちやすくなります。毎日6〜7時間を目安にしっかり眠ること、夜更かしを避けて24時までには眠る習慣をつけましょう。寝る前のスマホやカフェインの摂取は睡眠の質を下げるため注意が必要です。
スマホを長時間見続けることで、目元の筋肉が緊張し、血行が悪くなってクマやたるみの原因になることも。とくにうつむいた姿勢での使用は、目の下に重力がかかるためたるみやすくなると言われています。画面を見るときは目線をなるべく上げ、最低でも1時間に1回は目を休めるようにしてください。
医療機関での治療方法
目の下のたるみは、セルフケアやマッサージである程度目立たなくなることもありますが、進行度によってはご自身のケアだけでは難しい場合もあります。そのため、医療の力を借りることも選択肢のひとつです。
目の下のたるみ治療には、大きく分けて「メスを使わない方法」と「メスを使う方法」があります。
それぞれの特徴について、わかりやすくご紹介していきます。
メスを使わない施術
目の下のたるみを改善したいけど、メスを使うのは怖い…。そんな方におすすめなのが、メスを使わずに行える治療です。ダウンタイムが比較的少なく、初めて美容医療を受ける方にも人気があります。
- ヒアルロン酸注入
- HIFU
- 美肌サーモンスレッド
ヒアルロン酸を目の下のくぼみに注入し、影を目立たなくさせる方法です。たるみ自体を取り除くわけではありませんが、肌のボリュームを補うことで、見た目の印象を大きく改善できます。仕上がりは自然で、比較的短時間で受けられる点も魅力です。
HIFUは「高密度焦点式超音波」と呼ばれる技術で、肌の奥深くに働きかけ、たるみを引き締めてくれます。コラーゲンやエラスチンの生成を促すことで、ハリのある引き締まった目元へと導いてくれます。
PDRN(ポリヌクレオチド)という肌の再生を助ける成分と、極細の糸(スレッド)を組み合わせた最新のスレッドリフトです。サーモン注射やリジュランで知られる再生成分がコラーゲン生成を促し、糸の力で目元の皮膚を引き上げるため、ハリと弾力を実感しやすい施術です。繰り返し行うことで、より安定した効果が期待できます。
メスを使う施術
「たるみを根本から解消したい」「もうメイクでは隠しきれない…」そう感じている方には、外科施術がおすすめ。医師の手でたるみの原因そのものを無くす方法なので、半永久的な効果が期待できます。
- 目の下のふくらみ取り
- 目の下のたるみ取り
下まぶたの裏側を小さく切開し、余分な脂肪を取り除く施術です。目の下のたるみは、実は脂肪が前にせり出していることが原因である場合が多く、それを取り除くことで目元がすっきりとした印象になります。傷跡が表に残らないのも大きな特徴です。
皮膚のたるみが強い場合には、脂肪と一緒に皮膚も切除し、下まぶたを引き上げて縫合する方法を行います。肌のたるみを根本的に取り除くことで、目元全体の若返り効果が期待できます。ダウンタイムはやや長めになりますが、その分しっかりとした効果を実感される方が多いです。
まとめ
目の下のたるみは、加齢だけでなく生活習慣や筋力の低下など、さまざまな原因によって起こります。放置すると老けた印象や疲れた表情に見られやすくなるため、早めの対策が大切です。
まずはセルフチェックで「たるみ」か「クマ」かを見極め、スキンケアやマッサージ、生活習慣の見直しから始めてみましょう。ただし、セルフケアで改善が難しい場合は、美容クリニックでの治療も視野に入れるのがおすすめです。
目元の印象は顔全体の印象を左右します。正しい知識と対策で、明るく若々しい目元を手に入れましょう。