脂肪吸引後のダウンタイム中は禁酒必須!いつまで我慢すればいい?
お酒を飲む習慣はありますか?顔の脂肪吸引後のダウンタイム中は、飲酒は絶対に控えるべきとされています。でも、お酒が好きな方にとっては飲めない期間がどれくらい続くのか気になるところですよね。
今回は、脂肪吸引後に禁酒が必要な理由や、いつから再開できるのかを含め、ダウンタイム中の体の変化についても詳しく解説していきます。これから顔の脂肪吸引を受ける方はぜひ参考にしてみてくださいね。
顔の脂肪吸引とは?ダウンタイム中の体の変化
まず、顔の脂肪吸引について改めて説明していきます。
顔の脂肪吸引の基本的な流れ
顔の脂肪吸引の基本的な施術内容についておさらいしていきましょう。顔の脂肪吸引は、顔の余分な脂肪を手術で直接取り除くものです。
施術は顔の目立たない部分の皮膚を小さく切開し、細い専用の器具で脂肪を細胞ごと取り除いていきます。一度取り除かれた細胞は再生しづらいため、一度の施術で顔痩せが叶うことと、もとに戻りにくいことから大変人気な美容施術の1つです。
ダウンタイム中に体内で起こる変化
顔の脂肪吸引のダウンタイム中に体内で起こる変化には個人差がありますが、ほとんどの方が以下のような症状を引き起こします。
痛み、腫れ・・・術後から3日間をピークに、1週間程度で落ち着きます。
内出血、むくみ・・・痛みと腫れが少しおさまってから現れ始めます。こちらは2週間前後で落ち着いていきます。
拘縮・・・上記の症状が落ち着いてから、術後数週間〜1ヶ月程度で現れ始め、数ヶ月程度で落ち着いていきます。
体内では傷ついた組織を治癒しようとする力が働くため、ダウンタイム中はこのような変化が起こります。これらの症状は時間とともに引いていきます。
ダウンタイム中にお酒を控えるべき理由
「酒は百薬の長」ともいいますが、顔の脂肪吸引のダウンタイム中は絶対に飲酒NGです。お酒が好きな方には辛いかもしれませんが、しっかりと禁酒することで、ダウンタイム期間の短縮に繋がり、スムーズな回復が期待できます。
でも、なぜダウンタイム中にお酒を控えるべきなのでしょうか。その理由を詳しく解説していきます。
アルコールが引き起こす血行促進が腫れを悪化させる
アルコールには血行を促進する作用があり、血管を広げて血流を活発にします。普段なら、少量の飲酒が血液循環を良くすることもありますが、顔の脂肪吸引のダウンタイム中にお酒を飲むと、手術部位の血流が急激に高まって、腫れが悪化する原因に…。
特に顔の部位は血流が集中しやすくなっていて、腫れやすいという特徴があるので注意が必要です。また、アルコールによる血行促進は傷口にも影響していきます。
顔の脂肪吸引後は炎症を起こしている部分が修復されている段階ですが、このデリケートな状態で血流が増えてしまうと、まだ完全に安定していない傷口から出血しやすくなったり、ふさがりかけていた傷が再度開いてしまったりする可能性があります。手術後の回復が遅れるリスクを避けるためにも、ダウンタイム中の飲酒は避けるようにしましょう。
お酒が内出血や炎症を悪化させる可能性がある
顔の脂肪吸引は、皮膚を切開して管を通し、脂肪を吸引する手術です。血管がダメージを受けるので、ダウンタイムの症状として内出血が生じることがよくあります。こうした内出血や炎症が完全に引くまでの間は、身体が治癒しようとする力をフルに働かせることが大切です。
しかし、ダウンタイム中に飲酒をしてしまうと、体内の血流が活発になることで内出血が増えたり、炎症が長引いてしまうことも…。
さらに、血液のアルコール濃度が高くなると、炎症を修復するために必要な栄養が不足してしまう恐れもあります。アルコールはビタミンB群や亜鉛などの栄養素を消耗させてしまうので、回復に必要な成分が不足しがちに。
こうした栄養素の不足によって腫れや内出血が長引き、ダウンタイムの期間が長くなってしまうことも。回復期間中は飲酒を控え、治癒に必要な栄養が十分に供給されるようにしてくださいね。
アルコールによって体内の水分バランスが乱れる
アルコールには強い利尿作用があるため、飲酒後は普段以上にトイレが近くなることを経験したことがある方も多いのではないでしょうか。
じつはアルコールを摂取すると、体内の水分が多く排出されるため、飲んだ量以上の水分が失われてしまうのです。顔の脂肪吸引のダウンタイム中は十分な水分が必要ですが、アルコールの影響で体内の水分バランスが乱れると、身体の回復が遅れる要因に…。
とくに脂肪吸引後のダウンタイムは、身体が普段よりもデリケートな状態です。皮膚が乾燥しやすく、肌の保湿力が失われてしまうことも。適切な水分補給が重要なこの時期には、アルコールの摂取を控えて体内の水分バランスを維持するように心がけましょう。
免疫力低下で感染症リスクが高まる
アルコールはもともと、飲みすぎると免疫力を低下させる作用があります。脂肪吸引後の身体は、手術によって負担がかかっているため、普段以上に免疫力が必要な状態です。このような状態で飲酒をしてしまうと、アルコールによって免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなる可能性もあります。
感染症を防ぐためにも、顔の脂肪吸引の後はしっかりと水分補給をすることと、栄養バランスの整った食事を摂り、体調を整えることが大切です。アルコールを摂取してしまうとこれらの努力が台無しになってしまうかもしれません。
ダウンタイム中にお酒を控える期間は?
では、いつまで飲酒を控えるべきなのでしょうか?以下より解説いたします。
施術直後は特に注意!最低でも3日間は控えましょう
脂肪吸引直後の禁酒期間ですが、3日間は飲まないようにしましょう。ですが、術後の回復には個人差があるため、3日後でもまだ炎症が生じている可能性もあります。
顔は特に、他の部位と比べても腫れやむくみが出やすいため、炎症がおさまっていないときに飲酒を再開すると、ダウンタイムが長引くことも…。そのため、できれば1週間程度禁酒することが理想的です。
お酒を再開するときに気をつけることは?
禁酒期間が過ぎて、お酒を再開できるタイミングが来たとしても、いくつか気をつけていただきたいポイントがあります。それは、施術後すぐに以前の飲酒量に戻すのは避け、身体が慣れるまで、少しずつ量を増やしていくことです。
たとえば、最初はほんの一杯程度から始めて、問題がなければ少しずつ増やしていく「禁酒→減酒→通常飲酒」というように意識すると良いでしょう。脂肪吸引施術後は身体がデリケートな状態のため、飲酒が原因で炎症やむくみがぶり返す可能性も…。
少量であれば問題ない方もいれば、思ったよりも身体に影響が出やすい方もいるので、自分の体調に耳を傾けながら、慎重に再開するようにしてくださいね。また、アルコールには体内の水分を奪う作用があるため、お酒を再開する際は水分補給も忘れずに行いましょう。
医師の指示に従うことが大切
この記事で解説している内容はあくまで一般的な目安ですので、実際にいつからお酒を再開できるかについては、必ず担当医の指示に従うようにしましょう。
顔の脂肪吸引後の回復のスピードには個人差があるため、医師が状態をチェックしたうえで適切なタイミングを教えてくれるはずです。脂肪吸引は身体に負担がかかる美容施術。自己判断で禁酒をやめてしまうと、腫れやむくみの悪化や感染リスクを高めてしまう可能性も…。
少しでも身体の調子に不安がある場合は、焦らずに医師に相談するようにしてくださいね。
ダウンタイム中にお酒を飲まないための工夫と代替案
ここからは、ダウンタイム中にお酒を控えるために役立ちそうなアイデアをいくつか紹介します。お酒の代わりにリラックスできる方法や、ダウンタイム中に推奨する飲み物を取り入れて、禁酒期間をストレスフリーで過ごしてみましょう。
ノンアルコール飲料を代用して楽しむ
最近は種類豊富なノンアルコール飲料が販売されており、味や香りも本物のアルコール飲料に近いものが多く出回っていますよ。
ビールやワイン、カクテル風のドリンクまで多様なラインナップが揃っているため、これならお酒を控えつつも気分転換を楽しむことができますね。ノンアルコール飲料なら顔の脂肪吸引の後の身体に負担をかけずに過ごせるためおすすめです。
ハーブティーやデトックスドリンクでリラックス
ハーブティーやデトックスドリンクなど、リラックス効果が期待できる飲み物も試してみましょう。カモミールやオレンジブロッサムなどのハーブティーは気分を落ち着かせ、リフレッシュさせる効果があるため、顔の脂肪吸引のダウンタイム中のストレス緩和にもおすすめですよ。
ハーブティーに加え、レモンやミントが入ったデトックスウォーターもおすすめです。リフレッシュしながら美容に良い成分も取り入れられるので、ダウンタイム中の体調を整えるのに役立ちます。
美容ドリンクやビタミン補給で体調を整える
顔の脂肪吸引後のダウンタイム中は、美容ドリンクやビタミンを補給するドリンクを積極的に取り入れて、身体の内側から回復をサポートするように意識してみてください。
コラーゲンやビタミンCが豊富に含まれている美容ドリンクは肌のハリやツヤを保つのに効果的な上、脂肪吸引後のダメージを受けた部位の回復を助けてくれます。また、ビタミンB群やビタミンEなどが含まれたドリンクも体力回復に役立つため、回復期間を少しでも短縮したい方におすすめです。
手術前日もお酒は控えたほうが◎
ダウンタイム中はお酒が飲めなくなるので、中には「手術前日に飲み納めしよう!」と思ってしまう方もいるかもしれません。しかし、実は手術前もお酒は控えたほうが良いのです。前日に飲酒をしてしまうと、施術に悪影響を及ぼすことも…。
手術前日の過度な飲酒が手術に悪影響
手術の当日はもちろん、体調を整えて挑むことが望ましいです。特に顔の脂肪吸引は、身体に負担がかかることもあり、前日からの体調管理が非常に重要です。
手術で使用する麻酔薬は、じつはアルコールと同じ肝臓で分解されます。そのため、手術前日にお酒を飲んでしまうと、肝臓に大きな負担がかかってしまうことに。また、アルコールで疲れている肝臓は、その麻酔を分解する力が低下してしまい、麻酔が効きにくくなったり、体が回復しづらくなったりする可能性も…。
手術の安全性や効果を高めるためにも、前日から禁酒をすることを意識するようにしてくださいね。
身体にも負担がかかる
過度な飲酒は肝臓だけでなく、身体全体に負担をかけます。アルコールを分解するために肝臓がフル稼働すると、その分、体内の他の器官に負担がかかり、術後の回復に影響を及ぼす可能性も…。
また、体内の解毒作用も弱まり、代謝が低下しやすくなります。結果、脂肪吸引後のダウンタイムが長引いたり、腫れやむくみが取れにくくなったりすることも…。身体全体の負担を減らすためにも、前日からお酒を控えるのが理想的ですよ。
顔の脂肪吸引のダウンタイムをトラブルなく過ごすには禁酒が鍵!
脂肪吸引後のダウンタイムをスムーズに過ごすためには、禁酒をしっかりと行うことが大切です。手術後に飲酒をすると血行が促進され、腫れが悪化したり、内出血が治まりにくくなったりする恐れがあります。
しっかりと禁酒をすることで身体が回復しやすくなり、ダウンタイムも長引くことはないでしょう。また、アルコールは体内の水分バランスを乱して免疫力を低下させるので、感染症リスクを高める要因にもなってしまいます。
ダウンタイム中は禁酒を徹底し、身体の回復をサポートすることをしっかりと意識してくださいね。
禁酒をうまくできるかによってダウンタイムの長さが変わる
禁酒をしっかりと守れるかどうかで、ダウンタイムの長さに大きな差が出ることも。特に顔の腫れやむくみは衣類でカバーすることができず、周りからも見えやすいため、少しでも早く通常の状態に戻したいと感じる方も多いのではないでしょうか。
お酒を飲みたい気持ちを抑えてしっかりと禁酒をすることで、最短で回復することが目指せますよ。
体調管理を徹底して最短で回復しましょう
脂肪吸引の後のダウンタイムを快適に過ごすためには、体調管理も徹底して行いましょう。必要な栄養をしっかりと取り、十分な休息をとることで、施術後の回復を早めることが期待できます。また、軽いストレッチやマッサージでリラックスし、体の緊張を和らげることも効果的ですよ。
クリニックでのアフターケアや相談も積極的に活用を
顔の脂肪吸引のダウンタイム中は、クリニックでのアフターケアや相談も積極的に利用しましょう。脂肪吸引後のケアや注意点についても、担当医に相談することで適切なアドバイスをもらえます。
ダウンタイムを快適に過ごすためにも、不安な点があればすぐに相談し、正しいケアを心がけるようにしてくださいね。
まとめ
脂肪吸引の手術は身体に負担をかけるもの。そのため、顔の脂肪吸引後のダウンタイム中に禁酒することは、回復を早め、体への負担を最小限に抑えるために大切なポイントです。
ノンアルコール飲料やハーブティー、美容ドリンクなどの代替案を活用して、楽しく健康的にダウンタイムを乗り越えてくださいね。ダウンタイム中のお酒を控えることはもちろん、手術前日からも飲酒を控え、体調を整えて施術に臨むことで、術後のトラブルも少なく、快適なダウンタイムを過ごすことができますよ。