佐藤 玲史

佐藤 玲史

上野氏の東京大学入学式祝辞

2019年04月15日

「ご入学おめでとうございます。あなたたちは激烈な競争を勝ち抜いてこの場に来ることができました。その選抜試験が公正なものであることをあなたたちは疑っておられないと思います。もし不公正であれば、怒りが湧くでしょう。」

衝撃的な冒頭の言葉から始まる祝辞です。

 

4月12日に開かれた東京大学入学式での祝辞が話題を呼んでいます。

この祝辞を述べたのは、ジェンダー研究(女性学)の第一人者として知られる、東京大学名誉教授の上野千鶴子氏です。

 

上野氏は、東京医科大学の女性を差別した入試不正問題に絡め、

「あなたたちはがんばれば報われると思ってここまで来たはずです。ですが、がんばってもそれが公正に報われない社会があなたたちを待っています」

 

「がんばったら報われるとあなたがたが思えることそのものが、あなたがたの努力の成果ではなく、環境のおかげだったこと忘れないようにしてください」

と諭し、世の中に蔓延る差別に言及しています。

 

受験戦争という競争を勝ち抜いてきた勝者である東大の入学生には、この言葉は寝耳に水であったかもしれません。未来に希望を持ち、夢を膨らませているであろう入学生達を一撃で目を覚まさせることになったのかもしれません。

それとも恐ろしく優秀な人達ですから、そんなことはもう百も承知かも知れませんし、そうであって欲しいとも思います。どんな分野であれ、卒業後に主導的な役割を期待される人達なのですから。

更に、次の言葉が続きます。

「世の中には、がんばっても報われない人、がんばろうにもがんばれない人、がんばり過ぎて心と体をこわした人達がいます。がんばる前から、『所詮おまえなんか』『どうせ私なんて』とがんばる意欲をくじかれる人達もいます」

と述べられています。

 

上野氏については、かつて尖った言動や急進的な思想だなと感じたこともありましたが、次の言葉は私の心に最も響きました。

 

「あなたたちのがんばりを、どうぞ自分が勝ち抜くためだけに使わないでください。恵まれた環境と恵まれた能力とを、恵まれない人々を貶めるためにではなく、そういう人々を助けるために使ってください」

今から30年近く前、つまり私の大学入学時にこの言葉を聞きたかったです。ですが、こうやって東大生でもない私が貴重な言葉を知ることが出来た幸せを感じ、今後の生き方に活かしていけたらと思います。

 

皆様のお考えをお聞かせください。クリニックでお待ちしております。

 

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美容外科専門医・美容皮膚科医 佐藤 玲史

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